春の頃、4月の健康注意点
こんにちは、実は3月号に書いた3月の健康注意点と4月の注意点には大きく変わるところはありません。
3月、4月、5月の3ヶ月が暦の上では「春」となり、しいて言えば3月は早春であり、4月は春の盛りになり、冬に気をつけ無ければいけない腎のケアがより軽くなり、暖かさと共に、肝のケアを更に優先させて行く季節へと移行中なのが4月という事になります。
ただしまだまだ寒くなる日などもありますので基本的には冬の腎と春の肝、共にケアし機能を助ける様な補腎、補肝をすることが肝要です。
特に4月は、新学期や新入学、転勤また社会人として新たな人生を歩むなど、変化の多い時期でもあり、それに伴い生活環境の変化に伴って、心理的にもストレスに晒されやすい季節でもありますので、やはり肝のケアをしてストレスに対応力のある心の余裕を作っておきたいところです。
また、木の芽時なんて言葉もありますが情緒が安定しにくい、不安になりやすい時期でもありますので、まずは食べ物を整える事が大切ですが、もう一つ呼吸を深くすることは心身を整える事に繋がります。
太極拳や坐禅、ヨーガや瞑想など呼吸法を学んでおく事がとても重要であると言っておきましょう。
呼吸を整える呼吸法を学ぶという事は一日にしては成りません、日常的にある程度の年月はかかりますが、身に着けてしまえば一生ものです。
やはり呼吸の浅い人は虚弱になりやすく、思考も浅くなりがちだと思います。
逆に深い呼吸をマスター出来ている人は落ち着いて物を考え、少々の事には動ぜず、やはり身体も健康的になりやすいようです。
読者の皆さまには是非呼吸を深くする事をおすすめします。
さて、もう一度復習しますと春は肝、そして肝を養うのは適度な酸味と断食です。
例えばですが、この時期出てくる柑橘類を絞った酸味や、山菜の酢味噌も美味しいだけではなく肝を養います。
究極の肝臓のリフレッシュ法は断食ですが、断食に関しては一人でやるのは危険が伴うので、ちゃんとした指導者に着いてされる事をおすすめします。
もしご興味がありましたら私がやっている8日間のリモートの断食セッションをやっていますのでお問合せください。
春の頃、3月の健康注意点
さていよいよ3月、山々も一気に芽吹きの季節を迎えます。
私たちの身体も春を迎えて冬ごもりの身体から活発に活動する身体に変化して行かなくてはならない季節を迎えています。
まず身体を調整している臓器の主な働きが冬の間の「腎」から春の主役となる「肝」へと移行して行きます。
この「肝」の働きを高めて、解毒機能を上げ、冬の間に溜め込んだ不要な物や毒素を体外に排出させる事。
そして血液を貯蔵し必要に応じて供給する血の調節機能を高め、気血の流れを上げなくてはなりません。
まず先に挙げた解毒・排毒の働きを高めるためには春先に出て来る蕗のとうやセリやタラノメなどの野草や山菜、菜の花などの旬の野菜を食べる事。
野草や山菜の苦味は便通を良くし、豊富な食物繊維で腸をきれいにしてくれます。
断食なども向く季節です。
そして柑橘系や梅干し、またお酢などの「酸味」が肝の働きを助けてくれます。
肝の働きが悪くなると、目の不調も起こりやすくなり、ぼやけ、かすみ、眼精疲労や筋肉の強張りなどが起こるので一つの目安にしてください。
身体的には全身が適度に緩み、肩甲骨も緩み、活動しやすい身体になるはずなんですが、現代人は運動不足ですからある程度意識的に身体を動かしましょう。
「春は早起きして活動せよ!」という教えが古来残されています。
また、3月14日(火)の手技の講座では、肩甲骨を弛める手技をやりたいと思っています。
また、肝は自律神経の働きとも繋がっています。
昔から「肝鬱」と言われるように、肝の働きが悪いと自律神経の働きが悪くなり、気分の落ち込み、イライラ、憂鬱などが起こりやすく、胃腸の症状にも影響を与えてお腹の張りや、肩凝りなども起こりやすくなるので、早め早めに体調を整えるよう気をつけましょう。
季節の食べ物が大いに健康をサポートしてくれますので、旬の物をちゃんとそれなりに毒消ししながら食べるようにちゃんとした知恵を身に着けてください。
3月18日(土)の「春の陰陽講座」にも出てしっかり学んでくださいね。面白いですよー
「 立春 」の頃の健康注意点
さてさて、寒い日はまだ続きますが冬至を過ぎてからは確実に陽は伸びて、そろそろ梅の開花も近づきつつありますね。
目には見えないけれど土の中は植物の根は確実に張って、芽も地下では育ち始めていますよ。
2月ともなればそろそろ蕗のとうも顔を出してくる所もあるでしょうね。
今年は124年ぶりに2月2日が節分、そして3日が立春になるそうです。
さて、この頃の身体の変化とそれに対応する注意点をお伝えしておきます。
冬に気をつけないといけないものが「腎」でしたがこれに加え春にケアが必要である「肝」の要素が加わって来ます。
冬の間静まっていた「気」が上がり始める時期でもあり、また春は生活環境の変化などもある時期なのでストレスなどを受けやすい時期でもあります。
また寒い時期に溜まってきたいろいろな毒素をデトックスする時期が春でもありますので、少しずつ冬から春への身体のケアへと移行させて行くのが必要な時期でもあり、この時期の体調の調節が一年の健康を左右するとも言われ、とても大事な時期となります。
身体の方ですが下半身の厚着は変えないで上半身は日並を見ながら多少の薄着を心掛け、多少運動量を増やして行くのも良いと思います。
また、冬の間は基本的に根菜の煮物などが中心の食事でしたが山菜や野草が出て来るようでしたらこれらの煮物類に加えて旬の山菜を摂り、身体の解毒をして行く事も大事になります。
それから、花粉で毎年苦しい思いをしている方々は、もうやっていると思いますが花粉が飛び始める前から「海の素」の摂取を忘れずにしっかり摂って、スプレーの噴霧も使って準備しておいてくださいね。
また、コロナやインフルエンザもまだまだ油断出来ない季節ですので、三年番茶を使った塩番茶のうがいや、海の素を使ったうがいなど喉のケアを忘れずにしておきましょう。
「 閉 蔵 」
立冬を過ぎてから立春迄の約3ヶ月を古来「閉蔵」と呼ばれ、気を鎮めてひそやかな気持ちで過ごし、夜は早く寝て、朝は陽が登ってからゆっくり起きて、直に寒さに当たらぬように体を温め、過労して汗をかかぬように過ごすと言われて来ております。
冬本番のこの時期は多くの動物達も冬ごもりや冬眠などして、あまり動かずエネルギーを蓄える時期である事から養生する時期である、このように考えられて来ました。
冬に関係する臓器が腎や膀胱系であり、腎の気が失われて来ると手、足、腰、膝、肩などの運動機能にトラブルが出たり、スタミナ不足や、精神疲労、不安感、頻尿、尿漏れ、むくみ、また呼吸が浅くなり、息切れ、不妊症、性欲低下、老化促進などの症状となって現れると言われています。
この腎を守り、また腎を養うためには寒さ(寒邪)から自らの陽気を守り、栄養を蓄え、身体を温め、体調を崩さないように気をつける事が大事であると考えられて来ました。
食養では前回も書きましたが基本的には未精白のお米を中心に、根菜類を基本にした加熱した料理、煮物や炒め物、蒸した物を副菜にして味噌汁を添える事、生野菜はやめて漬物などの発酵食品にし、果物なども身体を冷やすので控え目にする事。
また、この時期は黒い色の物が良いとされていて黒胡麻、黒米、黒豆、牛蒡などを食べ、身体を温める事が奨励されています。
飲み物はやはり前号でも紹介しましたが梅醤番茶、黒焼き玄米茶、黒焼きマコモ茶、蓮根湯、第二大根湯などを飲んで、体温を上げ、腎・膀胱系の利尿を促進させたりして、腎機能の低下を防止させましょう。
また、動物性の食品を摂る場合には必ず天然物や薬品汚染されていない物を摂り、毒消しの野菜、例えば魚の場合には大根おろし、白菜やキャベツ、カブなどの白い野菜を摂ってください。
鍋料理も美味しい季節ですが、鍋料理は結構優れたバランスの取り方でもあるんですよね。
寒いっと感じ、風邪引きそうと思ったら即梅醤番茶、咳の出始めには蓮根湯ですよ。
コロナにも引き続き警戒が必要ですが家からの出入り後は塩番茶のうがいも忘れずにね!
首や手首、足首やお腹や腰周りの保温も大事ですから暖かくしてお出掛けくださいね。
さていよいよ12月ですね。
もう今年も1ヶ月を残すのみ、いつもは悠然としているお師匠さん達も急いで走り回っている季節という事です。
12月にある冬至ですが、日本では冬至。
ヨーロッパでは復活祭、あるいはキリスト教徒ではクリスマス。
いずれも、最も太陽の存在が短くなる極元、そしてその後は太陽の出ている時間が徐々に長くなって行く暦の上での「死と再生」の極を迎える季節となります。
東洋医学的に言えば、陰の極を迎える時期となります。
秋から冬への移行期は秋の「肺」と冬の「腎」の両方のケアか必要な季節でしたが、これからはまさに本格的な冬の季節を迎えて「腎」のケアが最優先される季節となります。
漢方医学で言いますとこれからはまさに「寒邪」対策を最優先しなければならない季節なんです。
寒さによって毛細血管迄も縮まり、血行が悪くなると、腰痛、肩凝り、生理痛などが酷いことになりますし、当然の事ながら冷え性、低血圧、低体温などの人たちは、霜焼けや末端の冷え性などで苦しむ季節となります。
さあ、どうやってこの季節を乗り切るか?というより、その冷えた身体をいかに熱い血の通った元気な身体にするかをまじめに考えて対処しておきましょう!
貧血、冷え性、低体温はもう立派な成人病進行中の病人予備軍なんですよ。
そこから脱却する手立ては、食生活の改善しかありませんよ。
「病は口から」って言葉を聞いたことありませんか?
そう言えば、いよいよやさい村では「知っておきたい食と宇宙の陰陽講座」を開催スタートする事に致しました。
もし自ら自覚症状のある方や、人知れず自分の体調を改善したい方は是非この講座に参加して、具体的なアドバイスを受けてください。
絶対一人で悩んでるより良い結果が得られると思います。
健康とはお金では買えない財産であり、生きているだけで丸儲けと思えるものなんですよ。
まず、皆さんに実行してもらいたいのはお米を炊いて主食にする事、そして根菜中心の煮物を作って必ず一品副菜にする事、サラダなどの生食を止める事、生食ぽい物は野菜の漬け物にする事です。
果物も減らして、甘いものも減らし、
さらにお茶は黒焼き玄米茶、梅醤番茶、ヤンノー、タンポポ茶などにすればさらに良く、とにかく病気一歩手前に来ていると自覚している人は即実行する事。
さらに毎晩の足湯はとても快適、さらに足湯には野草やニガリ、塩をバッチリ効かせる事。
まあ、元気いっぱいな人は、お好きなようにですが、行き過ぎたら王道に戻す生命のセンター感覚が必要ですよ。
このところ急に日の入りの時間が早くなって朝晩が冷えて、日中との寒暖差が大きくなって来ましたねー気をつけないとこの寒暖差で風邪ひいてしまいそうです。
今の時期は古来から伝わる二十四節気では寒露や霜降と言った時期になり、また11月7日はいよいよ「立冬」を迎えます。
この秋から初冬への移行期は秋にケアが必要な「肺・大腸」と冬にケアが必要な「腎」の両方のケアが必要な時期となります。
乾燥による燥邪と寒さによる寒邪、この乾燥が咳、痰、喘息などのトラブルを起こしやすくし、急な寒さが腎の働きを悪くすることによって肩凝り、腰痛、関節痛、生理痛、末端冷え症、などを引き起こすのです。
秋の季節や肺系や呼吸器系を害すると憂いや悲しみの感情に取り憑かれやすいと言われます。
この呼吸器の疾患や不調には前号で詳しく説明した「蓮根湯」が良く、ひじき蓮根や蓮根料理などを常備菜とする事によって症状を改善出来ますので是非お試しください。
また、腎は生殖、成長、発育、ホルモン分泌、免疫系や生命維持の為に働く臓器ですから根本的な元気さに繋がります。
弱ってくると、前に言った様々な痛み症状の他に精力減退、セックスレス、更年期症状、骨粗しょう症、免疫低下などが起こります。
基本的にはまずは温める事、足を温め、胃腸を温め労わる事も腎を養う上では大事になります。
腎機能が落ちて来たと感じたら、食養では陽性な腎臓症状には小豆かぼちゃ、陰性な症状には小豆昆布を使います。
基本的には生食は避けて、分搗き米の米飯食と味噌汁を基本にして根菜を加熱して必ず副菜を添える事。
第二大根湯やマコモ茶などのお茶類が良く、黒焼き玄米茶とマコモ茶をブレンドした物は僕のおすすめです。
別項で呼吸法について書いていますが食のほかに呼吸法も運動も大事になります。
特に臍下丹田を開発して鍛える丹田呼吸法は腎を養うのでおすすめします。
さて10月ともなれば秋は深まり、前号で触れた晩秋の「涼燥」の時期に当たります。
徐々に朝晩の気温が下がり、そして大陸の高気圧が張り出して来る、涼しさと乾燥の季節がやって来ます。 乾いた冷たい空気が喉や気管支や肺を痛めやすくなり、唇も乾いたり、風邪を引きやすい季節になってきます。
昔から東洋医学では秋は肺・大腸の不調を起こしやすい季節であり、ケアする事が大切な季節であると考えられて来ました。 そして、夏の間に食べたり飲んだりして来た冷たい物や陰性な食べ物によって身体が冷えたり、腸が緩んだりしている場合は、この季節の冷えの影響が出てくる季節でもあります。
例えば喉や気管支の乾燥が咳や痰などの原因となったり、風邪菌やウイルスの繁殖を増長させたり、大腸の冷えが鼻水を起こしたりと、とにかく風邪には気をつけてくださいね。
この時期食事で気をつけたいのは、お米を炊いて食べる事と加熱調理した暖かい副菜をちゃんと食べる事です。 季節的には、秋野菜が豊富に出て来る事と、そろそろ根菜類も出て来ますので特に旬を迎えた根菜類の炒め物や煮物などは少なくとも一品は用意したいと思います。 ちなみに、10月に旬を迎える蓮根は、呼吸器の薬です。咳止めの場合は蓮根をすりおろし盃一杯を飲むか、蓮根湯と呼ばれる咳止めの飲み物は蓮根をすりおろし、その量の1/10の量の生姜をすりおろしコップ1杯分の水に蓮根おろしを入れて70〜80度に熱したら生姜おろしを入れ自然海塩を甘くなる程度にパラリと入れ掻き回して完成です。 これを飲めばほぼ咳は止まります。
また、喘息などアレルギー疾患を持つお子さまなどには、ひじき蓮根を常備菜として作りおきして副菜として食べるようにすると改善されて行くと思います。
また、こうしたアレルギー性疾患の場合には、良い物を食べると同時に、牛乳や小麦製品などは出来るだけ止めるか本当に良質なものを少量与えるようにする事も大事です。 遺伝子組み換え食品、添加物、農薬類の入っていない本物に切り替えないと治りません。
やさい村のお客様でも、食事改善で難病や酷いアトピーやアレルギーを完治させた方々が沢山いらっしゃいます。まさに医食同源だと思います。
さて、晩秋はいよいよ冬を乗り越えていく陽性な身体をつくる準備の時期となりますので、陽性な食材、陽性化出来る調理法などの知恵をしっかり学んでおく事、そしてそれを実践的に駆使出来る知恵ある自分を磨いて行きたいものですね。
いよいよ9月を迎えてやっと朝晩は多少過ごしやすくはなったもののまだまだ日中は30度を越す暑さが続いています。
9月といえば、いよいよ台風シーズンでもありますが、残暑、台風、そして朝晩の冷え、そして乾燥といった気温や乾湿の変化の目まぐるしい初秋は本当に体調管理には繊細な対応が必要な季節で、風邪を引きやすい季節でもあるので気をつけましょう。
東洋医学では秋を大きく二つに分け、初秋を「温燥」、晩秋を「涼燥」と分けて考えます。
9月はまだ夏の暑邪の熱が残る中に大陸から乾燥した高気圧が張り出して来るので暑気と乾燥が始まり、喉や肺、気管支など呼吸器を痛めやすい時期になります。
また、朝晩で気温差があるので、食べる物や着る物を考えないと、冷えでも風邪などひきやすくなるのです。
外出時には場所に寄ってはクーラーの効きすぎている場所などもあるので薄い上着やショールなどを持ち歩く事も必要な場合もありますからね。
食養的には、残暑中には体内に蓄熱された過剰な熱を適度に発散させる為にカリウムの多い夏野菜に適度な塩気を加えて食べたり、糠漬けや塩漬けなどで生野菜を食べて、体温を調節して行きます。
一方ではこれからの晩秋から冬に向かう寒さに負けない陽性な身体を作っていかなくてはならない準備段階に入って行く時期でもありますので、特に身体が冷えていると感じている人や身体が虚弱な人などは、前号でも書きましたが秋が深まり気温が下がるなどの変化によってご飯(お米)の比重を徐々に増やして行ったり、煮物、焼き物、炒め物などの加熱した物を増やすなどして季節に対応してください。
そして秋は早起きと運動がとても効果的です。
朝は気温も低くて快適、その朝の時間を早起きして散歩して、太極拳やヨガなどの運動をして、体調を整えていきましょう。
今年の梅雨明けは早かったですが、その後またまた梅雨が戻り、多分通信8月号が出た頃から本格的な真夏日が始まりそうですね。
さて、前号でも梅雨期から夏の注意で「湿邪」と「暑邪」についてと「心」のケアについて書きました。
東洋医学の言葉で「補陰養心」という言葉がありますが、昔から夏場は暑さによって身体の「陰」が失われて行くのでこの失われて行く「陰」を適度に補って「心」の働きを養って行く事が重要だと考えられ、それに従ってケアや治療が行われて来ています。
ここで言われている陰とは身体の潤いや水分など体にとって必要不可欠な陰を意味しています。
ちょうど暑い時期に出て来る夏野菜には陰性なカリウムの多い、水気の多い野菜が多く、これらの野菜を適度に塩、味噌、醤油などの塩気を加えたり加熱して多少陽性化して食べることが、健康な身体を保つ知恵になります。
生野菜や果物や冷たく甘いものの食べすぎや水の飲み過ぎは血を薄くしたり塩気不足で夏バテを起こしますので、「海の素」や適度な塩気(やさい村で売っている本物の自然海塩)を加える事を忘れ無いでくださいね。
それから、暑いからと言って麺ばかり食べてもいけません、最低でも一日一食は未精白(玄米、五分、七分搗き米)のお米を食べて頂きたいと思います。
万が一熱中症などにかかった場合にはまずは日陰で風通しの良いところに寝かせて、豆腐が手に入れば「豆腐パスター」を行います。
豆腐パスターは、豆腐を水切りして適度な大きさと厚さに切ってガーゼなどで包み額の上に置きます。
(コロナに罹って40度近い高熱が出た時でも熱を下げるのには有効だと思います。)
氷枕とかと違い、カリウムの多い豆腐の陰性が熱の陽性を吸い取るので表面だけではなく芯から熱を吸い取ります。
屋外に居る場合など豆腐が手に入らない場合には、周りに生えている野草や雑草を頭の下と額に乗せるだけでも多少とも効果はあります。
後は頭寒足熱の反対ですが、夏は頭に血が昇って足が冷える人も多くなります。
このような場合には足の「手技」が有効です。
足首や足全体を揉んでほぐして血行を良くし、溜まっている老廃物を出して全身の血の巡りを良くする方法ですが足などの手技については、手技療法の講座を月一で行っていますので、是非実際に実地で覚えてください。
知っていると家族やパートナーにもしてあげられるし、お互いにやり合う事も出来てとても役立ちます。
では夏を元気にお過ごしください!
この文章を書いている時期は雨続きでスッキリしない天気が続き、まさに梅雨真っ只中です。
ここ関東では大体6月前半から梅雨入りして大体7月の20日前後に梅雨明けしますが、この梅雨を挟んで極端に天気も変わり、私たちの体調も変わります。
前号にも書きましたが、梅雨時期に気をつけたいのが「湿邪」対策で、気候は雨が降り続き、湿気が多く、気温が上がらず体内の水分の代謝が悪くなり身体が冷えやすい時期。
胃腸や脾臓に要注意。お腹が冷えないように食べる物や食べ方、調理には注意が必要です。
こんな時期は、お米を主食に、玄米にはこだわらず分搗米を中心に旬の野菜を適塩で調理して食べること。
また梅干しや梅酢などクエン酸を使ったり、切り干し大根などの乾燥野菜なども良い事などを紹介しました。
また、この時期の水分代謝を高めるために利尿効果の高いマコモ茶もとても有効で、マコモ茶を常飲するなら焦げ茶色に焙煎(陽性化)されているものがこの時期は特にオススメです。
7月の中盤から20日前後、いよいよ梅雨明けとなりますと途端に暑い日差しがジリジリと照りつける夏本番となりますがそうなりますと今度は「暑邪」と呼ばれる暑さ対策が必要となって来ます。
身体も熱がこもりますので、こうした時期にはきゅうりやズッキーニなどの季節の瓜類やトマトやナスなどカリウムを多く含む野菜類を摂って身体の中の過剰な熱を冷やして体外に放出させる必要があるのですが、この時に大事なのは自然海塩などのちゃんとミネラルを豊富に含んだ天然塩を使ってちゃんとバランスを取って作られた料理を食べて体調を整える事です。
水のガブ飲みや、アイスの食べ過ぎはもってのほかで、水分補給をする時には海の素を入れて、失われるミネラルの補給をちゃんとやらないと血液が薄くなって夏バテ状態になってしまいます。
この時期も当然ですが、お腹を冷やさないように心がける事が大事です。
また、暑くなる夏には「心」の負担がかかる時期となりますので心臓自体もそうですが、心の安定をさせるようなヨガや瞑想、太極拳などの適度な運動もとても良い働きをしてくれます。
暑い時期に水分の摂りすぎや冷たいものの食べすぎで身体を冷やしてしまいますので「手」や「足」消化器などお腹への手当ても時たまやっておくととても快調に過ごせるはずです。
次回はさらに詳しく夏の食養と手当てをご説明致します。
さて、気持ちの良い五月晴れの日々から一転してジメジメと雨が降り、湿気の影響を受ける梅雨の時期になって来る6月ですが、この時期の過ごし方と注意点をお伝えしておきます。
日本の雨季となる梅雨期は湿気が強く東洋医学では「湿邪」と呼ばれていますが、体内の水分の循環や代謝も悪くなって、滞り気味になり、浮腫みや、冷え、便秘や下痢、頭や手足が重く、頭痛やダルくなりやすい季節になって来ます。
この時期に関係する臓器は胃や脾で、食欲不振なども起こりやすい季節です。
こうした「湿邪」に対応した食生活や運動を心掛けるとこうした時期を快適に過ごして行く事が出来ます。
先ずは、基本的にお米を食べる事、この時期は玄米にこだわることはありません、七分搗き米や五分搗き米でも充分です。
そして食欲不振の症状があったら、不必要に食べないこと。
また、おかずや副食にはカリウムの多い野菜を適度な自然海塩のナトリウムを加えて中庸な「適塩」な状態に料理すること。
クエン酸である「梅干し」や「練り梅」を活用すること。
薬味を活用すること。
薬味となるネギや大葉、生姜、ニラ、ニンニク、茗荷などは細かく刻んで水割り醤油などに漬けてビンやタッパーなどに入れておくと、ご飯の上にかけても、豆腐や料理の上にかけても良く、食欲不振時にもとても役立ちます。
切り干し大根のはりはり漬けなど乾物を活用することもとても良いです。
また、切り干し大根を戻した汁はカルシウムを豊富に含んでおりそのまま飲んでも良く、またダシ汁としても使えるので捨ててはいけません。
この時期の注意は陰性な物は陽性化して食べる事。
その事が湿邪を克服する決め手になります。
また、この時期とても必要なのは、体内の水分をうまく代謝させる為に運動することです。
身体を良く動かして汗をかいて、その後しっかり汗を拭き取って乾いた衣類にちゃんと着替えてください。
太極拳もやっていますので金曜日の太極拳教室へもどうぞ!
室内では除湿しておく事も大事ですね。
とにかく、物が腐り易くなって来ますから、食当たりなど無いように調理後の保管にも気をつけてくださいね。
手当てでは、足首や足先から出た排毒物質を生姜湿布と里芋パスターでどんどん吸い出しているやさい村のお客様がいて、来る度に足がきれいになって来ています。
すごいですね〜!
「春は肝を養う」という事で、冬の間に蓄積した老廃物の解毒の為に春には肝臓や胆嚢など、東洋医学で言う「肝」の働きが大事になる事と、肝が働く事で肝臓等が疲れやすく「肝鬱」などと言う肝が弱ってストレスや自律神経のバランスなどが崩れやすいといった事を前号でお話ししました。
この「肝」の働きなのですが、良くする薬などはありません。
肝臓の機能を上げるには、休ませる事が一番なのです。
マクロビオティックの提唱者の桜澤如一先生も「肝臓病はオソロシイ、休ませるのが一番。」と語っており、少食・良く噛む事と断食を勧めています。
今回この春に私の断食カウンセリングを体験した体験者の方から頂いたお手紙を紹介しておきます。
~春の排毒と合わせ、キリの良い3月1日~8日迄、2回目の断食にチャレンジしました。
2回目という事もあり、きついのは最初の数日間で、徐々に体は楽になって来る事、終わる頃にはスッキリする事は分かっていたので「断食」する事に対しての心配や不安はなかったのですが、8日間の断食をする環境を整えるのに苦労しました。
前回の体験を踏まえ、最初の数日は食べ物の事ばかり考えてしまうので、あえて仕事の日に本断食をあてました。
本断食の1日目、ものすごい倦怠感におそわれ、あまりの辛さに断食を中断しようと思いましたが、やさい村に買い物に行き大友さんと話をするうちに続けてみようとの思いになり、結果最後までプログラムを続ける事が出来ました。
前回は減食期間から本断食の1、2日目迄は何をしていても眠くなってしまいましたが、今回はそれがなかったのです。
この眠気は陰性(甘いものの取りすぎ)の排毒であり、1回目の断食でかなり排毒されたのではと教えていただき、断食が身体に影響を与え、良い方向に向かって行くんだと実感しました。
又、身体の感覚が研ぎ澄まされて行くのが分かり、今身体に必要なものが何かが分かるのも面白く、頭がスッキリし、気持ちも前向きになっているのが分かりました。
断食は始める迄がなかなか大変ですが、夏の終わり~秋あたりに又チャレンジできたらと考えています。~
Sさんから、こんな感想を寄せて頂きました。
ひとまわりスリムになられ、肌もツヤツヤして、目もキラキラされていました。
この通信を皆さまが手にする頃は日本列島を桜前線が駆け上っている時期だと思います。
いよいよ桜が咲いて、気もそぞろ、やはりコロナ禍でもお花見はしたいですよね。
先月号にも書きましたが東洋医学の五行の考え方では春は2、3、4月、つまり4月は春の終盤のひと月に当たります。 3月号に詳しく書いてある春の注意をもう一度が熟読くださいね。
もう一度サラッとおさらいしますと、自然界の一切の生命が一度に成長と活動を伸びやかに始める時期が春で、植物や樹木が真っ先に芽を出し成長を始めるので五行では春の性質には「木」を当て、この時期我々人間の身体も活発に新陳代謝を始め、新しい細胞の形成に向けて動き出します。
その時に冬に溜め込まれた脂肪や老廃物の解毒をして、気血の流れをスムーズにコントロールしてくれる臓器が肝臓や胆嚢になり、働きがオーバーワークになるといけないので、「肝」のケアが大切だと言う事で肝を養うと言う事が大切な時期になるという事になります。
そして肝を養う上で大切な食べ物の味覚は苦味と若干の酸味。
更に細かく言うと「辛味+苦味」を基本に「甘味+少量の酸味」を取りながら「肝」を上手く働かせて行きましょうと言うのが春の注意点で、折から出て来る春の山野草のセリやフキ、ノビル、タラの芽、うるい、ゼンマイ、こごみ、ワラビ、オオバコ、つくしなどなどの苦味を食して冬の間に溜め込まれた不要なものを体外に排出させ、肝の働きが弱くなって来ていると思ったら柑橘系や、酢の物、梅干しなどの酸味を使って補肝し肝臓の機能を上げましょうと言う事になります。
また、肝が解毒に使われる結果、肝が弱りやすくその結果、ストレスによる自律神経のバランスが崩れやすくなり、昔から「肝鬱」と言って情緒不安定やイライラ、不安なども起こりやすい季節となります。
それらの解消の為香りのあるものを積極的に取ったり、体を動かして気を巡らす事が重要になります。
もうそろそろ3月ですね、寒さの峠もそろそろ越えて来そうな季節です。
そもそも東洋医学の五行の考え方では春とは2、3、4月をいいます。
春の気配の陽気に誘われて、植物も動物も、もちろん私達人間も細胞レベルでも活発に活動が始まり、新陳代謝も高まります。そしてこの春活躍する臓器は肝・胆になるんですね。
肝臓は冬の間に溜まってしまった老廃物を分解して解毒し、いつでもきれいな血液を全身に流れるように管理している臓器なので、この肝を助け、働きを良くする必要があるんですね。
これが「肝を養う」って事で春のキーワードになります。
「春の皿には苦味を盛れ」という諺もあるくらいで、春先に出て来る山野草には苦味のあるものが多いのですが、ふきのとう、うど、木の芽、フキ、菜の花などのほろ苦い山菜や野菜の苦味が心身に刺激を与え、便通を促進させ、老廃物や有害物質を体外に排出させ、腸をきれいにして、解毒機能を持つ肝の機能を高めてくれます。
もう一つは「酸味」、柑橘系の持つ酸味なども肝の働きを助けます。
山菜系の酢味噌なんかも欲しくなるのもそうした春の身体を取り戻そうとする本能的なものなのでしょうね。
肝が弱るとどうなるかというと、目が疲れたり、筋肉や血管、生理のトラブルや停滞感、吐き気、疲れやすい、足が攣る(つる)、自律神経系のトラブルなどに陥る場合があります。
肝の働きを高めるには前述した方法の他に肝を使いすぎている場合には、休ませることも大切です。
日頃、食べ過ぎ、飲み過ぎで肝臓を酷使している場合には、少食、良く噛む、(一箸80粒のお米を100回噛む半断食)または本断食にも適した季節でもあります。
デトックスの為、本格的に断食してみたい方には、村長大友がアドバイスする8日間の断食カウンセリング(費用:38,000円)もやっているのでお問い合わせ下さい。
小寒、大寒を迎えてまさに冬将軍の真っ最中、毎日寒い日が続いて、もう暖かかなるまで冬眠したい〜!って人も居るかも知れませんね。
でもね、2月に入るといよいよ立春なんですね。
まだまだ寒さは続きますが、夜より昼の方がじわじわと長くなって来ます。
僕は以前20年ほど立川で畑をやっていましたが、地表面には緑がほとんど見られないこの時期、畑を掘り起こしてみると、根っこや地下茎はどんどん若い芽を出して伸びて成長を始めているんですよ。
そんな植物の根の成長するエネルギーを見ながら、あぁ、もう春は始まっているんだなぁと肝心していました。
まだ、表層には現れていないのですが、もう植物は春に向かって成長し始めているんです。
私達の身体の中でも、少しずつ変化が始まっているんですよね。
冬は腎を大切にすることが大事なんですが、まだこの時期は寒いですからやはり、食事は根菜をベースにした加熱した料理を中心にして、何となく変化が欲しくなったら、加熱の要素を浅くした料理も合うかもしれませんね。
例えばじっくり煮込んだものから、あっさり火を通したものなんかも美味しく感じるかも知れません。
でも生野菜のサラダなんかは、身体が冷えて、寒さがこたえて来ると思いますので、せめて蒸し野菜のサラダくらいにした方が良いでしょうね。
手足が冷える人や寒さがこたえるという人はやはり身体を温める料理を心がけて、足湯や、お風呂でじっくり温まってからの半身浴をおすすめします。足の手技もやると良いでしょう。
お互い家族やパートナーと交代で出来たら最高です。
学びたい、あるいはやってもらいたい方は是非手技クラスへ!
そして、2月も後半になって、ふきのとうなどが出始めるような季節にになって来たら、そうした山菜類を取って冬に溜まった毒出しのデトックスをする季節が始まるのですが、それはおそらく次の3月号が出る頃からになるでしょうね。
いよいよ冬至を迎えて、一年の内で一番陰の強い時期がやって来ました。
ご存知の通り昼が一番短くなり、冬至を過ぎると少しずつまた日が長くなり始めます。
クリスマスも実は古代ケルト以前から伝わる太陽の復活を祀る祭りだったのは皆さんのご存知の通りです。
洋の東西を問わず、人々は太陽の光が生命にとって決定的なパワーである事を知って、その復活を祝って来たんですね。
実は、この最も陰の気の強い時期を乗り越えて行く為の食べ物や食べ方の食養の知恵は前号の -その83- に書いておきましたので、是非もう一度読み直して頭の中に叩き込んで実践して頂きたいと思います。
そしてこの時期に一番影響を受ける臓器は腎なんですね。
東洋医学でいう腎とはただの腎臓だけでは無く腎とは生命力の源そのものを表している言葉でもあるんです。
食養に関しては前号で詳しく触れていますので今号では気功や太極拳で行われている立禅(站当功)での腎を養う立ち方について説明したいと思います。
まず足は肩幅に取って並行に置き、膝を軽く曲げて立つのですが、その時に尾骶骨を下に向け腎臓周辺を緩めて気血の流れを解放するのです。
つまり壁ぎわに立つ場合、背中から腰にかけて壁面に沿ってS字ではなくピッタリ寄り添うように立つ事になります。(モモで体重を支える事になるのでモモは辛くなりますが)
そして腹式呼吸を行うのですが、それを行う事により横隔膜の上下運動が足の静脈の血行を促進させるのです。
その事により体内の老廃物や瘀血や余分な水分はどんどん循環して、腎臓はそれらの浄化を促進させて行くのです。
寒くなると血管も収縮しやすく、またそうなると身体も冷えて、コリや痛みも出やすくなり機能全体が落ちてきますが寒い時期でもこの立ち方で腹式呼吸をする事によってどんどん循環と代謝が良くなるって事なんですね。
身体も温まって、腎機能も活発に元気になって来ますよ。
食事も気をつけ、身体が温まる食事をしながらこれをやりますと本当に腎気を養い、アンチエイジングする事が出来るのです。是非皆さんもやってみてください。
そろそろ寒さも日一日と厳しくなって行きますね。
12月も6日は大雪と呼ばれています。
やはり温暖化なのか、最近では雪はこの関東ではむしろ春近くに降る傾向がありますが、やはり冬本番に向かう時期になりますし、秋とは違った対策が必要になって来ます。
秋に気をつけたいのは乾燥で、肺や大腸のトラブルに見舞われやすい、そして後半はむしろ冬の注意で冷えと水と腎について書きました。
12月〜1月にかけては、やはり気温が下がるにつれて体内の水分が冷え、腎の機能が低下してしまう事に気をつけて生活することが大事になります。
基本的にはまず身体を温めること、身体を温める食事をすることですね。
医食同源という諺がありますがまさにその通り、身体の冷えを直す薬などはありません、食べ物とその食べ方が大事なんです。
やはり牛蒡、人参、大根、蓮根など根菜中心の煮物、加熱したもの、穀物も未精白の玄米、五分搗米などが美味しくなりますし、腎を養う食べ物も黒米、黒豆、黒胡麻、昆布、牛蒡、木耳、生姜など黒い色のものが薬効があると言われています。
虚弱な人はこの時期取れる自然薯は特におすすめです。
ネバリスターなども良いですね。
飲み物はやはり黒焼き玄米茶、梅醤番茶、三拾年番茶、タンポポ茶、ヤンノーなどが身体を温めます。
そして手当ては「足の溝掃除」(手技講座で習うと便利)などの手当てを毎日休まずすると血行が良くなり、全身が温まって冷えから解放されるのでおすすめ、足先が冷える人は足湯もおすすめですよ。
寝具や衣類も大事なので良質な寝具、アルファウェーブの上掛けやマットや腹巻き、シャツ、スリッパもおすすめします。
それでもなお冷えるという人は湯たんぽですかね。
運動不足は水分の代謝を悪くして、水毒の原因となるので、やはり適度な運動は必要です。
冬はそんなに激しくは身体を動かさず滋養強壮、心身を養う時期と昔から考えられて来ました。
まさに食養生の大事な季節となります。
一口に秋と言ってもまだ温かい秋の始めと冬の手前の晩秋とは若干注意が変わります。
秋の前半を「温燥」、そして後半の冬の手前の晩秋を「涼燥」と言う分け方があります。
秋は乾燥に気をつけ無ければならず、肺や大腸と秋が関係し、それぞれの臓器の乾燥が、喉、鼻などの呼吸器のトラブルに繋がり、腸の乾燥が便秘などの症状を引き起こします。
11月頃になると、この乾燥にプラスして冷えが始まると考えたら良いって事ですね。
冷えは体内の水分が冷える事によって循環が悪くなってしまうと、いわゆる水毒と言う状態を作り出してしまうのです。
喉や鼻のトラブルの場合、塩番茶や海の素での喉のうがいや鼻うがい、気管支や肺、喘息などの場合は生姜湿布や里芋湿布。
呼吸器に効き目の高い飲み物は蓮根湯、喘息の発作などには蓮根をすりおろして盃一杯を頓服させる。
養生食としてはひじき蓮根、蓮根のきんぴら、蓮根入りの根菜の煮物など。
また、大腸の乾燥などの対策として大根や白菜、カブなど白い野菜を使った煮物や蒸し野菜。
また、水毒を排出させる為にはマコモ茶、第二大根湯などが良い。
陰性気味の人、冷えに弱い人には梅醤番茶、黒焼き玄米茶が飲み物としては良く、やはりそうした体質の人は冷え対策としても根菜の煮物はおすすめします。
市販の薬もいろいろありますが、やはり薬ではなく、自然な物で、なおかつ無農薬などオーガニック食材を使った自然療法の知識を良く知って実践出来るのがやはりベストです。
それから、やはり大切なのは運動です。
水毒は利尿しにくい体質の方には利尿を促すお茶は効き目があるのですが、身体を動かして運動することで、血行が良くなり、体内の新陳代謝が促されますので太極拳やヨガなど是非適度な運動をした方が良いですね。水分の代謝ももちろん促進されますよ。
乾燥と冷えに要注意の季節ですので是非注意してお過ごし下さいね♪
前号の9月号に秋の注意点はしっかり書いておきましたが台風シーズンが終わり、大陸からの高気圧がせり出して来始めると乾燥した風が吹き始め、これが喉や肺などの呼吸器系を痛めやすくするので注意が必要です。
秋の乾燥した風が喉を乾燥させ、ウイルスの侵入をさせ易くしますので、コロナ対策やインフルエンザ対策にも一段と注意が必要になるのがこれからの乾燥の季節になって来ますよ。
今はコロナも下火傾向ですが、乾燥と共に感染が拡大する可能性は充分考えられる事です。
防衛対策ですが、よく言われるうがいや喉飴も有効で対コロナ対策なら「塩番茶」や、「海の素」、「柿渋」でのうがいやプロポリスのど飴、プロポリススプレーも喉にシュッとやるのも外出時など僕はやっています。
それから外出時はマスクもやはり有効ですね。
後は、大腸の冷えに気をつけてください。
腸は植物で言ったら「根」に当たりますよね。
食べた物もちゃんと血肉になるには腸が元気に働いてくれてなくてはなりません。
腸を温めるような食べ物、そして調理法、しっかり加熱して腸を温める食事をしてください。
透明な鼻水などがタラっと出た時にはお腹に手を当て梅醤番茶をサッと飲むくらい敏感に対応出来れば、この季節を元気に乗り切って行けますよ。
咳止めや呼吸器の防衛対策では「蓮根湯」、日々の食事に蓮根のきんぴらや煮物など蓮根料理を作って副菜として添えてください。
呼吸器系の手当てでは蓮根湯の他に「生姜湿布」と「里芋パスター」が有効ですね。前号でも言いましたが喉や呼吸器系の弱い人はスカーフなどを使って喉の保温も予防に役立ちます。
後は足の冷え対策が大事な季節になって来ます。
手技講座では、今後の寒い季節は足の血行を促進する足の手当てを重点的に行います。是非手技も覚えて欲しいですね。一度覚えたら一生モノです。
生姜を使った足湯もいいので下半身が冷える方は足湯をお勧めしておきますね。やれば天国です。
ただし足湯には必ず塩を一掴み入れる事!そうしておかないと後で返って冷えてしまいます。
それではお元気で、秋をたっぷりお楽しみくださいね〜!
今年の夏もめちゃくちゃ暑かったですね。
まだまだ暑さは続きそうですが、9月は気づかぬうちに季節が変わっていく時期でもありますので季節変化と体調管理には気をつけてくださいね。
ちょうどこれからは台風シーズンに当たりますが、中秋の名月や秋分の頃になると日暮れも早くなり、湿気も無くなって、空気も乾燥して来ますからそうなって来たら呼吸器の弱い方などは要注意ですよ。
秋にケアしたい臓器は「肺」であり、乾燥した風が吹くようになると喉から風邪を引きやすくなります。
又、肺と対応する臓器でもある大腸が冷たい物の多飲多食で冷えていたりすると相乗的に危険な状態なので要注意です。
それで無くてもコロナで肺炎になる人も増えているので、下手に風邪など引こうものなら電車に乗る事も出来なくなりそうな状況でしょ。
だから、そうならない為には、先ず腸を温める食事をすること、おりから出て来る走りの時期の蓮根や牛蒡、大根と言った根菜類を煮た料理を食べて腸を温めてください。
それから喉を守ることです。
ここで呼吸器疾患に有効な手当てですが、これから旬を迎える蓮根を使った「蓮根湯」です。
蓮根をすりおろし、その1割の生姜(やさい村で扱っている「高知の空の下」さんの自然栽培の在来種の生姜は、素晴らしい薬効果を持っているのでこれが最高!)をすりおろし、ガーゼなどで包んで85度くらいの湯の中に入れてエキスを絞り出し、ひとつまみの天然塩を入れて味を整えてそれを飲むんです。
これは風邪の咳や喘息の発作などにも有効で大概の場合咳が止まります。
また喉や気管支などの呼吸器系が弱い人は首にスカーフなどを巻く事、また対コロナ対策も考えてプロポリス喉飴などを外出時には舐めたり、外出後柿渋でうがいをしっかりするのも効果が高いと思いますよ。
今年は特にコロナの爆発的な感染拡大という状況ですので万全の体制で臨む事が必要だと思います。
梅雨明けしたと思ったらいきなり猛暑が続いている時に原稿を書いています。
まずこの盛夏の時期は夏野菜を使って適度に体熱を冷やす様な料理をする事、でも弱っている時や、冷たい物の食べ過ぎ飲み過ぎの時はちゃんと加熱したり、煮込んだものをちゃんと副菜に加えておく事、また良い塩気をちゃんと摂る事が大事です。
主食も米だけでなく麦も合う季節です。
よく、暑い日の小まめな水分補給が言われますが、汗と共に体外に排出されてしまうミネラル分の補給も、良い塩か「海の素」でちゃんとしておきましょう。
やさい村では「海の素」入りのお茶、お水、好みによって、レモンの汁などを絞ったりするマイドリンクを作って持ち歩く事をおすすめします。
熱中症気味の症状が出た家族などがいた場合は「豆腐パスター」の手当てをする事です。
豆腐パスターは、まずは豆腐をまな板などに挟んで適度に水切りして、厚さ1.5〜2センチ幅7〜10センチ、長さ8〜15センチほどにしてガーゼなどに包んで額いっぱいに乗せて、熱を下げ、風通しの良い所かクーラーの効いた所で休ませます。
枕の上にキャベツや、キャベツが無ければその辺りにある野草を敷いても良く、枕の上の野菜や野草が熱くなったらどんどん取り替えます。
豆腐も頭の芯の熱を吸って熱くなったり匂いが変わって来たら熱が下がる迄どんどん換えます。
氷枕などは表面を冷やすだけですが「豆腐パスター」は芯から熱を吸収するので抜群の効果があります。
8月はまさに夏本番ではありますが暦の上では7日にはもう立秋、8月後半には徐々に日が短くなって来ます。
暑い暑いと思っているうちにじつは少しずつ秋へと季節が移行して行きますので、冷たいものの多飲多食がボディブローのように効いてきて冷えや弛みに繋がらないよう、食事も体調を見ながら身体を冷やし過ぎないよう、特に後半は徐々に秋に向かって温めて行くことも必要になって来ますからね。
7月はいろいろと激しく気候が変化する季節になりますので、日々の体調もその時の気候によって変化しやすく、注意深く、また気候の変化に対する対策や対応力が必要になります。
前半の梅雨時は6月号でお伝えしているような「湿邪」に気をつけ体内に余分な水分が過多にならないように気をつける必要がありますが、梅雨明けとなりますといきなり猛暑に見舞われる事もあり、そうなると今度は、汗で失われて行く体内のミネラル分を補給しながら、適度な水分補給をまめにする必要があるのですね。
この辺りの切り替えを上手くやっていくのが7月を快適に乗り越えて行く一番のコツになります。
暑くなり、汗を頻繁にかくようになると水分とミネラル成分が失われ、血液が濃くなって来ると心臓に負担がかかり、またその時に血液の質が悪かったり汚れていたりしていると、血流が悪くなって血栓ができたり脂肪やコレステロールが血管を細くしたりと循環器のトラブルが起こりやすくなってしまうので、やはり常日頃から血をきれいにする、つまり穀物や野菜中心の食生活を心がけておく必要があるんですね。
昔からこの7月という月の暦には小暑、大暑というのがあって、そのような時期には心臓や小腸をが影響を受けてしまうのでケアする必要があると言われているんです。
湿気のある時には、身体を冷やさないように、冷たい食べものや飲み物はほどほどに控え、暑くなったら適度な水分補給とミネラル補給(海の素が超便利)を心がける。
これらの季節、特に暑くなってからでも、小腸はじめ内臓が冷えて緩んでしまうと、消化吸収もされず、きれいな血液も作れなくなってバテてしまうので気をつけてくださいね。
食べものとしては、おいしい夏野菜もたくさん出て来ますが、6月号にも書いたように、適度に加熱調理したものも食べていないと内臓や身体の冷えに繋がってしまうので暑いからといって生野菜だけというような食事は元気がなくなってしまうのでNGです。
生で食べるよりは漬け物とかにしてしたり、塩で揉んだり、圧をかけたり、塩麹や醤油麹を使うなど、いろいろと夏野菜を陽性化して食べる方法ががあるので学んで実生活に活かしましょう!
陰陽を知って、実践力と知恵ある生活で元気に楽しく日々を過ごして頂きたいと思います。
風香る5月も後半になって来るとそろそろ梅雨入りの声も聞こえて来ますね。
じめじめした湿気の多い季節である梅雨時は苦手の方も多いでしょうね。特に気圧の変化に弱い方々は体調を崩しやすい季節になって来ますので対処方法をちゃんと考えて食事や運動をして過ごすように心掛けてください。
漢方医学ではこの時期を「湿邪」と呼び、体内に溜まった水分が発散されず体内に停滞してしまう状態を「水毒」と言います。
体内の体液の循環が悪くなって、下半身に溜まって来ると当然ですが下半身の浮腫みや足先の冷え、また胃腸の不具合や便秘や下痢などと言った症状が出たり、膀胱炎なども起こり易くなります。
そうした水毒状態になりそうでしたらまずは利尿です。
マコモ茶の利尿効果が高いのでマコモ茶を使いましょう。
また、あまり多用しなければ第二大根湯も非常に優秀な利尿効果があります。
また、梅雨期は時として気温も下がり、気付かぬうちに身体が冷えたりもしますので、冷たい飲み物の多飲も気をつけてくださいね。黒焼き玄米茶は冬だけでなくこの梅雨期も大活躍してくれますよ。
食欲も不振になりがちな季節ですが、そんな方は少量でも穀物をしっかり噛んで食べ続けてみてください。
湿気の多い時期に特に良く合う副菜は梅肉和えや梅酢和えなど、また切り干し大根や煮ひじきなどはこんな時期にも良く合います。
ダルいなどと言って陰性なものばかり食べているとますます陰性に偏って動けなくなってしまうので、基本加熱した料理を中心に、ほどほどに塩気の効いた陽性な料理に仕上げるのが梅雨時を元気に過ごすコツになります。
そして、体内の水分をほどほどに出して循環させることも大事ですから、積極的に身体を動かして運動もして行きたいですね、ヨガや太極拳は幾つになっても出来るのでおすすめします。
また、下半身が冷えて困るほどの方はお風呂は半身浴がお勧め。上半身から汗をかくくらい半身浴をして、その後肩まで浸かり、入浴後は良く汗を拭き取ってから着替えてください。
それから梅雨期の晴れた日は窓を開けて、部屋の湿気を出すこと、布団を干して乾燥した布団で気持ち良く寝ることも大事ですよ。
春が来た〜!と喜んでいたらもう5月ですね。
春の野草は楽しめましたか?
前号では若杉ばあちゃんの野草料理の本とよもぎを紹介しましたが、5月も引き続き地域によっては野草や山菜の季節が続きます。野草を食べる際には醤油洗いなどのアク抜きを忘れずに。
ただ季節的には5月6日頃には立夏を迎え、初夏の気配を感じる季節へと移り変わって行く季節でもあります。
新学期や新しく社会人となったり新年度を迎えて新たにスタートした新生活への順応へのストレスや疲れなどからも、また季節の変化などからも疲れが出やすく5月病などと言われる時期でもありますが、春活発に働いてくれていた解毒臓器である肝臓から、暑気が増す夏に向かって心臓に活動の中心が移り変わる季節でもありますので、循環器系のトラブルも起きやすくなる季節でもあります。
その両方を考えながら状態に適応した食生活をして行きましょう。
まずは代謝活動を活発にさせる為にマグネシウムをしっかり摂るように、ご飯を炊く時には「海の素」を一合当たり2〜3滴必ず入れて炊いて下さい。
そして未精白の穀物、雑穀、小豆、黒豆などを主食のご飯に。
それからこの時期が旬となる野菜の他、ワカメ、茎ワカメ、あおさ、アカモク、ひじき、もずくなどの旬の海藻類をしっかりたっぷり食べておく事ですね。砂糖は料理には使わない事。
ダルかったり貧血気味の人は陽性な黒焼き玄米茶や梅醤をしっかり飲んで、陰性なコーヒーや緑茶やハーブティーなどは控えること。 果物や生野菜の多食にも気をつけてください。
また、春に引き続き小食や断食などで、体内から毒素を出す、デトックスにも適した季節ですが、断食は体質や状態、また好転反応などが起こるので専門家のアドバイスを受けつつ行うことをおすすめします。
因みに私も8日間の断食カウンセリングを行っていますので断食してみたい方がいたらお申し込みください。
さていよいよ4月でまさに春本番です。
春の時期の諸注意は前号で大体は書いてお伝えしていますので、今回は春の野草の王様とも言えるよもぎについて若杉ばあちゃんが語っている内容を一部ご紹介いたします。
また、今回抜粋した「若杉友子の野草料理教室」改訂新版は若杉友子の本を作る会が編集、NPO法人メダカのがっこうが協賛して作った手作り本になっておりとても良く出来ていますので、是非一家に一冊野草料理のバイブルとしておいておきたいお勧めの一冊です。
やさい村に常時置いてありますので是非手に取って頂きたいと思います。
〜ヨモギっていうのはとても優れた野草で、造血と浄血の働きを持ってるの。 あんたたちはオギャーと生まれてご馳走をいっぱい食べて来て、体の中にいっぱい毒素を持っているわけね。
ところがそういう汚い血液を浄化する力と、いい血をつくるのを助ける力を持っているのがヨモギなんだよ。
だからね、三月、四月、五月の内に絶対食べてほしい野草の一つなんよ。そしたらいろんな病気から免れることができるからね。
怪我をしたときもね、このヨモギの生葉を揉んでつけると、優れた止血と殺菌力で、一瞬にして効いちゃうものすごい優秀な止血剤なんやから....。
それから虫下しには生のヨモギをすり鉢ですって、お水を入れてガーッと飲んじゃえば強力な虫下しになるんよ。「生をですかー?」って?そう、生じゃないと絶対にだめ。
〜熱の出た時もね、この生葉をすり鉢ですって、熱湯をざっとかけて、その汁飲むだけで体温が2、3度下がっちゃう。体のなかの菌も殺す力を持っているからね。
だから私たちの体は、ウイルスやら何やら、卵も鶏も食べとるんやから、いつ何に感染するかわからんやろ??
ちょっと怪しいなって時は飲んだらいいんよ。
量はどれくらいかって??
お猪口一杯??〜もうあんた、医療も崩壊しだしたからね。梅干しの黒焼き飲んだり、ヨモギ飲んだり、自分で自分の身を守る知恵を持っとらんとね。
コロナなんかが流行る何年も前の講演ですよ。
すごい事言ってますね。
さて立春も過ぎ、春一番も吹いて、自然界では一斉に芽吹きの季節を迎えます。
地下茎に貯められたエネルギーが一気に地上へと噴き上がるようなすごいエネルギーの変化と放出、そして植物の成長が始まる訳なんですね。
漢方医学などが深く関わっている五行説では春は内蔵は、腎から肝に主要な働きが変わって行きます。
そう言えば、春は色で言えば青と関わっていて普段お馴染みの青春という言葉も実は五行説から来ているんです。
春先に出てくる新芽の山菜や野草達はそのほとんどは独特の苦味やエグ味やアク持っていて、そうしたものを食べる場合には、ちゃんとアク抜きをして食べないといけません。
今回は、旬野菜のところで醤油洗いのアク抜きの仕方を紹介してありますので是非参考にして実践してください。
春先の野草や山菜はとても陰性が強く、実はその陰性が冬のあいだに縮こまっていた身体を緩めて開いて行く重要な役割を担っているので、これからの時期は野草や山菜をちゃんとアク抜きをして少量食べて徐々に春の身体作りをして行きましょう。
肝臓は身体の外から入ってくる毒物の解毒をする臓器ですが、木の芽時などという言葉もある様に、季節による生体の変化に応じて、内分泌や、代謝機能の変化から、自律神経系や感情のトラブルなども起こり易い時期ですので、そうした活動をちゃんと促す、海の素やマグネシウムなどの多い食べ物をしっかり摂る事もひつです。
ちなみにマグネシウムの多い食べ物とは精白されていない玄米や雑穀類、豆類、海藻類などに多く含まれています。
春になると食べ物を求めて動物達も動き出すように私達の身体も動き働くようになって来ますので身体を動かす事もとても大事ですし、また太陽光に当たる事もとても重要な事で、自律神経をちゃんと整えてくれます。
肩周りもよく動かして、肩甲骨周辺も良く動かしておきましょう。太極拳やヨガを行ってバランス良く全身を動かす事はとても大事な事になりますよ。
コロナ自粛も大事かも知れないけど、過度な引きこもりの健康被害の方も私的には気になりますね。
人との会食や飲食とか宴会を避けて、自然の中を歩いたり、山菜を摘んだり、身体を動かす様々な楽しみ方もありますし、田畑の仕事は雪解けから始まります。
また、春は断食などして、冬のあいだに溜まっている老廃物をデトックスするのにもとても適した時期でもあります。
断食は肝を休め、肝を養う働きにもなるのです。
新しく生まれ変わって活動して行く出発の時期でもあるのですね。
さてさて今が一番寒い時期、次々と寒波が押し寄せて来て、寒くて身体もいまいち動きが鈍くなりますね。
そんな今の時期、体温が下がり過ぎない様に、適度に体内の水分を排出させ調整してくれているのは腎臓や膀胱です。
また、この時期はエネルギーに転換出来るように脂肪を蓄えている時期でもありますよね。
ところが2月に入りますと、今年は節分が2月2日、3日が立春になるのですが、寒さの中に春の体動が始まる季節でもあります。
冬の間に寒さから身体を守って来た脂肪分を分解したり、老廃物を解毒したりと春先になると肝臓が働き始めます。
梅の花が咲き始める頃には、表面には未だ現れませんが、あらゆる植物も地下茎が活動を開始し始める季節がやってきますよ。
2月は冬野菜も名残りの時期、白菜や大根、長ネギもあるので寒い日は鍋物や煮込み料理が身体も温まるのでおすすめ、本葛を使った料理も腸を整えて身体を温めます。
湯茶はやはり三年番茶や黒焼き玄米茶、梅醤番茶たんぽぽコーヒーといった陽性なお茶が身体を温めてくれるのでお勧め。
また、前号でも紹介した小豆南瓜も腎臓に良いのでたまに食べるといいでしょう。
冬から春へと移行して行くこの時期、今年はこの後どの様な気候になるのかまだ分かりませんし、地域によって春の訪れは違いますが、もしもラッキーにもふきのとうなどを見つけたら是非ふきのとう味噌にして少し食べてみてください。
身体のデトックス作用が始まります。
いよいよ寒くなってきましたね、いきなりのドカ雪で大変な地域もありますが皆さん頑張ってくださいね。
さて、冬の食養と手当ての事ですが、まず外因の邪気は寒邪と呼ばれ、寒さが強くなって人体の適応力を越えたり、人体自身の抵抗力が低下して来ると、それが原因で新陳代謝が低下して、冷え性、肌荒れ、手足の痺れ、神経痛、下半身のむくみやしもやけなどが発生しやすくなります。
また、冬は腎(と膀胱)と言ってきましたが、腎機能が落ちて来ると、足腰の無力感や痛み、頻尿、性機能の減退、難聴、忘れっぽい、驚きやすいなどの外的な症状が現れて来ます。
まず冷えに対して、ですが低体温や冷え症の人はアイスや冷たいものは極力避けて(本当は厳禁)、毎食根菜の煮物、きんぴら、ひじき煮など加熱したものを食べること、パン食は控えて、米食、出来れば白米ではなく分づき米や玄米が良いですね。
飲み物やお茶類は黒焼き玄米茶やタンポポ茶、梅醤番茶、が身体を温めるのでおすすめです。
お茶はコーヒーや緑茶は身体を冷やすので控えた方が良く、食養三年番茶や三拾年番茶を飲む方が良いです。
他には手足が冷える人は、生姜の足湯、朝や寝る前にやるのがお勧め、足湯をする時には塩を一掴み入れるのを忘れない事。塩を入れないと、やった後次第に冷えてしまいます。
足湯が出来ない場合には、湯たんぽ。
布団の中に入れておけば、朝まで足が温まります。
下半身が冷える人は半身浴もOK!
お手当てし合えるパートナーがいるなら、足の手技。
足は心臓から一番遠い部位、特に手足の末端は心臓から出た血液の折り返し地点になるので、末端のマッサージや手当ては重要です。
身体の老廃物も溜まったり、滞ったりしがちな場所なのできっちり圧したり、刺激して氣血を動かして行くのが大事でしょう。
手技をする時は足の曲がっている周辺を柔らかくするのがミソになります。
腎機能が落ちている人は、「小豆カボチャ」と「小豆昆布」の食箋料理の仕方を覚えて食卓に用意しておくと良いです。
陽性の腎臓病状(萎縮)には小豆カボチャ、陰性の腎臓病状(肥大)には小豆昆布を用いる事。
ちなみに、小豆カボチャはとても美味しく誰が食べても良い。
また、昔から1日と15日には小豆を入れて米を炊いて食べると良いと言われているが、小豆は腎機能を健全化する働きがあり、特に冬の間は忘れずに実行しましょう!