自然食品店 やさい村 店内 ニュース

  • 「塩」いのちのふるさと[32]
    NEW
    2020.10.30 クリック

    ー自然塩復活運動を振り返るー 「塩」いのちのふるさと[32]

    海洋政策研究所というところが出しているレポートの中にタケダライフサイエンスリサーチセンター・疾病予防センター木村美恵子所長の文章があり、今回はこちらから一部をご紹介させて頂きます。

    「海のミネラル〜ひとの羊水としての海水〜」

    地球上には推計14億klの水があるが、その内、われわれ人類が使用できる水は0.01%に過ぎない。

    しかもこの水は年々汚染され、不足してきているのが現状であり、これからは新しい資源としての「海水」の利用を視野に入れるべき。
    種の起原は海水からといわれているように、海水のミネラル濃度分布はヒトの体液中のミネラルバランスとの正の相関関係が見られる。
    生命の母たる海はヒトの健康にとっても重要な意味を持っている。

     

    「生命の母なる海」

    生物体の85%は水であります。
    生体の構成単位である細胞にはいっぱい水を含んでいます。
    細胞がどれだけの水を含んでいるかということが、若さ、元気さ、生命の証であります。

    赤ちゃんの皮膚はみずみずしく、歳をとると、細胞の水分が減って、細胞は老化します。
    生命は水と共にあり、水分が十分に有るということが生きているということであります。
    では水だけあればいいのでしょうか。
    水は生命を司る体液の溶媒として存在しており、体液はミネラルをはじめ多くの栄養成分を常に良いバランスで保ち、生命維持の泉となっています。

    宇宙の中で水が沢山あるのはこの地球だけ?と言われており、地球上には推計14億klの水がありますが、その内、淡水は2.5%、しかもその大半は極地の氷で、われわれが使用できる水は0.01%に過ぎません。
    地球上の表面積では71%を海が占めています。
    そして、水の量では97.5%は海水です。
    少ない地上水がどんどんわれわれ自身の手で汚染され、不足してきております。

    地球上の人口は発展途上国で増え続け、飲料水、農業、工業水の需要も右肩上がりで伸び続けるなか、1人が使用できる水は1950年には16.800m3(立方メートルの事)ありましたが、2000年には6.800m3に落ち込み、21世紀を水不足の時代として迎えました。水不足の時代は生命維持の危機でもあります。

    また、ヒトが利用できる地球上の資源が枯渇してきている今、地球上に多量に存在し、公害による影響も少ない、新しい資源としての「海水」の利用を視野に入れなければ、と考えます。

    生命の母なる海の水に注目して、予防学的見地から、われわれの健康を考えてみたいと思います。

    〜次号に続く〜

  • 「塩」いのちのふるさと[31] 2020.10.01 クリック

    ー自然塩復活運動を振り返るー 「塩」いのちのふるさと[31]

    「 マグネシウムの効能 」- その2

    マグネシウムはかつて日本人が伝統的に食していた食品(穀物・特に全粒穀物)、海藻類、豆類などに多く含まれます。
    1960年以前、日本人の糖尿病有病率はごく僅かでした。
    この事からも分かるように、かつての日本人はマグネシウムを豊富に含む食品を習慣的に摂取していたため、酵素の働きが十分に作用するとともにインスリンの抵抗性が改善し、さらにインスリン分泌も良くなるために糖尿病リスクが下がっていたといえます。

    マグネシウムを多く含む食材は「原食品」です。
    原食品とは、精製、添加、加工などをする前の採れたそのままの食材の事を指します。

    具体例としてわかりやすいのは、玄米です。
    玄米は100gあたり49mgのマグネシウムを含んでいますが、精白米になったとたんに7mgに減少してしまいます。
    一部例外はあるものの、調理や加工をするたびにマグネシウムは減っていくと覚えて差し支えありません。

    特に私が重要視しているのは、全粒粉や未精白の穀物です。

    現在は雑穀米や玄米などを食す機会が激減し、効率よくマグネシウムや食物繊維を摂取することが出来なくなって来ていますが、本来日本人が行なって来た食生活であれば、未精白の穀物を3食当然のように食べていたため、マグネシウムや食物繊維が不足することはほとんどなかったのです。〜

     

    〜マグネシウムが不足すると、生活習慣病(糖尿病、メタボリックシンドローム)をはじめとして足のつり(こむらがえり)、心筋梗塞、脳梗塞、うつ病、不整脈、悪阻、尿路結石、(特にシュウ酸カルシウム結石)、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、花粉症、不眠、片頭痛、月経全症候群(PMS)、便秘などの様々な症状を引き起こします。

    なかでも糖尿病とメタボリックシンドロームの危険性は飛躍的に高まるため、注意が必要です。

    動脈硬化や動脈石灰化のリスクとマグネシウムの摂取量との間に深い関係がある事から、マグネシウムは抗動脈硬化作用を有するといえます。

    さらに皮膚細胞の角質細胞間脂質であるセラミド、特にアシルセラミドが皮膚のバリアー機能に重要な役割を果たしていますが、その合成にマグネシウムが重要である事から、マグネシウムはアンチエイジングミネラルといわれています。

    〜東京慈恵医科大学・横田邦信先生〜

  • 「塩」いのちのふるさと[30] 2020.08.31 クリック

    ー自然塩復活運動を振り返るー 「塩」いのちのふるさと[30]

    「 マグネシウムの効能 」

    今回は自然海塩のニガリ液を濃縮した「海の素」に最も多く含まれているマグネシウムの働きにスポットを当ててみます。

    マグネシウムは人体を構成し生命活動をする為に欠かせない必須・主要ミネラルの一つですが、カルシウムやナトリウムに比べて馴染みが薄く、あまり意識して摂取することを考えたことがないという方も多いでしょう。

    しかし近年このマグネシウム摂取量は年々減少しており、それに伴って様々な疾病が増加している事が指摘されています。

    マグネシウムは、鉄や亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素などと並び体内で合成できないので、ヒトが必ず摂取しなければならない必須ミネラルのひとつです。

    必須ミネラルは全部で現在29種類あり、それぞれが人体にとって重要な働きをもたらしますが、なかでもマグネシウムは骨や歯の形成・柔軟性・弾力性を高めて骨折しにくくさせる他、神経の興奮を抑えたり、カルシウムの作用をコントロールして筋肉の収縮・弛緩を調整したりする役割を果たします。
    また、血圧を適度に調整する作用もあることから天然のカルシウム拮抗剤とも呼ばれていますが、その他にも様々な生理作用が非常に多彩である事が特徴です。

    また、抗動脈硬化作用があることからアンチエイジングミネラルとも言われています。
    また、マグネシウムは350種類と言われている酵素の活性にも関与しています。
    酵素にはアミラーゼやリパーゼなどの消化酵素をはじめ、酸化酵素、エネルギー代謝酵素など非常に多くの種類が存在しますが、なかでもエネルギー代謝酵素にマグネシウムは大きく関わります。ヒトはブドウ糖をエネルギーに変化させることで、それを利用して生命活動を維持しています。
    ATP(アデノシン三リン酸)という高エネルギー物質が産生され、このATPを利用して細胞を働かせます。
    ブドウ糖からATPが産生されるとき、当然ながら、エネルギーを代謝するための酵素(これをエネルギー代謝酵素といいます)が使われます。

    そして前述のとおり、マグネシウムはエネルギー代謝酵素を活性化するための重要なミネラルです。
    つまりマグネシウムによって解糖系で7種類の酵素が活発化することでエネルギーを生み出すことができるわけです。

    〜マグネシウム摂取基準340〜370mgに対して日本人の平均マグネシウム摂取量236〜248mgで充足率にしてわずか65%(男性)にとどまっているという現状があります。1日あたり130mg(男性)、80mg(女性)で、明らかに不足しているのです。

    1960年以前、日本人の糖尿病の有病率はごくわずかでした。
    このことからも分かるように、かつての日本人はマグネシウムを豊富に含む食材を習慣的に摂取していたため、酵素の働きが十分に作用するとともにインスリン抵抗性が改善し、さらにインスリン分泌も良くなるために糖尿病リスクが下がっていたといえます。〜中略〜 

    〜東京慈恵医科大学・横田邦信先生〜

  • 「塩」いのちのふるさと[29] 2020.07.30 クリック

    ー自然塩復活運動を振り返るー 「塩」いのちのふるさと[29]

    やさい村の店頭を飾っているこだわりの「塩」たち、その中で青と赤のラベルで「小さな海」と書かれている塩がある。
    若杉ばあちゃんこと若杉友子さんのお気に入りの塩でもあるこの塩を九州の天草で作り続けて来た松本明生さんが6月10日に亡くなった。

    思えば、未だ塩と言えば専売公社の精製塩しかなく、専売法によって塩を作ることが禁止されていた時代「自然の海から本物の塩を作って世界を変えて行こう!」と運動がスタートしたばかりの頃、松本さんは日本食用塩研究会の大島の現場に現れた。
    彼は住まいを大島に移し、谷さんや阪本さん、そして武井さんと共に研究会のスタッフとして塩作りの研究に入った。
    かれこれ40年以上前の話だが、僕にとっては昨日のことのように覚えている。
    寡黙で実直な人柄で、ワークキャップを主催していた私は行くたびに良く一緒に飲んで話しをした。
    その彼が天草で塩作りを始めた頃、一度訪ねたことがある。
    東シナ海に面した静かな浜辺で、天日の塩と平釜を使って薪で炊いた塩とを彼は作り続けたのだ。

    コロナ問題が起こっていなかったら、今年は、いのちという視点で世界を変えて行こうとした日本の自然海塩運動を振り返る集いを開こうと思っていた私だが、松本さんが亡くなったと聞き本当に心から何かを失ってしまったかのような喪失感を感じている。

    前回塩を送ってもらった中にパートナーの吉川さんからの手紙があり、今回その一節をご紹介します。

    〜「あんたは塩屋にしばられず自由になりな。」と言っていた松本ですが、私は私の意思で松本が立ち上げた塩屋をやって行きたいと思っています。塩屋をやりながら自ら「塩小屋の番人」と言っていたので、次に任されましたと思っています。

    ありがたい事に、松本の思いに共感し、継ぐ若い仲間が集まってくれています。

    〜松本という強烈な個性はなくなりましたが、また違ったかたちで塩屋をやって行けるのではないかと思っています。 また、現場でも自宅でも、どうぞお立ち寄り下さい。〜

    とのお手紙でした。

    一緒に今までやこれからの塩の話をしたかったですが、松本さんが居なくなっても、パートナーの吉川恵さんや若い仲間が引き継いで行ってくれるそうです。嬉しい事ですね。

    本物の塩作りに、掛けた人生、松本さんも何一つ悔いはないでしょう。
    今後とも「小さな海」も宜しくお願いしますね。

  • 「塩」いのちのふるさと[28] 2020.06.30 クリック

    ー自然塩復活運動を振り返るー 「塩」いのちのふるさと[28]

    現在、自粛が全面解除となり満員電車や街の雑踏、スーパーやデパートでの買い物や飲み屋さん、イベント、行楽など何かと密になる機会が増え、しかも夏を迎えてマスクも暑いし息苦しくなって来ます。
    また、いつ第二波の大規模な感染拡大が起こるか誰にも予測不能な油断出来ない状況です。

    そこでやはり感染予防の自衛手段が必要ですが、その一つの自衛策の決め手が濃縮にがり「海の素」による「うがい」のオススメです。

    前号でにがりでうがいをすると口内の免疫力が高まり、風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルスの侵入を防ぐ事が出来るかもしれませんと書きました。
    前回と重複しますが日本大学歯学部などの研究によると「にがり水で1分間うがいをした後の唾液には、S・IgA(分泌型免疫グロブリンA)が有意に増えており、効果はうがいの後も5時間ほど持続していました。」との事でした。

    ウイルスの侵入経路はまず口の粘膜からですがこの分泌型免疫グロブリンAが口内に沢山存在している事で、外部から口に侵入して来る様々なウイルスをやっつけてくれるという訳です。

    ではどのくらいの量、どのくらいの間隔と頻度でうがいをしたり飲んだら良いのかを野崎豊先生が具体的に書いておられるので今回はそれをご紹介しておきます。

    線

    にがり水でうがいする場合は、水100mlに対してマグネシウムが50mgほど含まれるようにします。

    うがいは朝、外出前、帰宅してと一日3回くらいが理想的だと思いますが、とりあえず最低でもコロナでマスメディアでも言われているように外出前と帰宅時には手洗いと共に、にがりうがいをしておきましょう。

    こうしたにがり水やにがり飲料を飲む場合には、一度に沢山飲むのではなく少しずつゆっくり味わいながら飲んでください。
    時間を空けて一日に2〜3杯飲めば、マグネシウムの不足を十分に補えます。
    つまり、外出時はにがり水やにがり飲料を持ち歩いて少しずつ飲んで口内にS・ IgAを作り続ければ防衛策にもなるという事です。

    マグネシウムは、とり過ぎても腸で吸収が調整され、余分な分は腎臓から排泄されます。
    ですから、とり過ぎによる健康被害の心配はありません。

    健康維持に取って欠かせないマグネシウムの補給の他に、コロナウイルス対策にもなり、またこれからの暑い季節汗と共に排出してしまうミネラル補給と熱中症予防にも何役もこなしてしまう特効薬ともいえる「海の素」うがいや、自家製「海の素」ドリンクで是非元気に過ごしていただきたいと思います。

    ただ、排泄機能を持つ腎臓自体の機能が低下して人工透析などを受けている方など腎臓の機能が低下し過ぎている方は当てはまりませんのでご承知おきください。

  • 「塩」いのちのふるさと[27] 2020.05.31 クリック

    ー自然塩復活運動を振り返るー 「塩」いのちのふるさと[27]

    現在全国の書店で販売されている健康雑誌「壮快」の7月号に、「ニガリ新活用術」(感染予防にも有効)という記事が掲載されています。

    サブタイトルには、12キロやせた! 血圧、肝機能値、血糖値が降下! うつ、イライラも消失! などなどあり、様々な具体例が載っています。

    この記事は一般的なニガリの活用という事ですが、濃縮ニガリの「海の素」の場合、さらに効果大が期待されると思います。

    詳しくは雑誌を買って隅から隅まで一読される事をおすすめしますがとりあえずほんの少しだけかいつまんで紹介しておきます。

    冒頭の文には

    〜現代人は、ミネラル不足、特にマグネシウムが不足しています。
    それがさまざまな体の不調を招くとわかってきました。
    そして、その補給にお勧めなのが「にがり」です。
    にがりは海水を煮詰めたときにできる塩以外の成分。
    海のミネラルの宝庫です。
    近年、高血圧や糖尿病などの生活習慣病から、うつなどの心の病にまで、にがりを勧める医師が増えています。

    また、にがり水を使ったうがいが、感染症の予防に期待できることも判明しました。
    皆さんもにがりを上手に活用して、健康な生活をお送りください。〜

    とありました。

    まさに、濃縮ニガリの開発者の真島真平先生のお話そのままです。

    その中のノザキクリニック院長先生のお話しの一節

    〜マグネシウムには、骨や歯を作ったり、血圧や体温を調整したり、神経の伝達や筋肉の収縮を促したりする働きがあります。

    体内で起こるほとんどの代謝や化学反応にマグネシウムは関係しています。マグネシウムは人間の生理機能すべてに関係しているといっても過言ではありません。〜(略)〜マグネシウムは胎児の成長に重要で、妊娠中に大量に使われます。

    〜最近では、マグネシウム不足が、糖尿病、高血圧、肥満、脂質異常症、アレルギー、感染症、骨粗鬆症などと関係が深いことがわかってきました。などなど〜

    そして、現在世界的に感染が拡大している新型コロナウイルスに対するところでは、

    〜最近にがりには口内の免疫力を高める効果がある事もわかりました。
    現在猛威をふるっている新型コロナウイルス(COVID・19)をはじめ、インフルエンザやカゼのウイルスは口の粘膜から侵入します。
    それを防ぐのが、唾液に含まれるS・IgA(分泌型免疫グロブリンA)という免疫物質です。
    日本大学歯学部などの研究によると、にがり水で1分間うがいをしたあとの唾液には、S・IgAが有意に増えており、効果はうがいの後も5時間ほど持続していました。
    S・IgAでのどの粘膜が覆われれば、新型コロナウイルスの体内への侵入を防げるかもしれません。〜

    とありました。

    まだ新型コロナウイルスに関してはわからない事も多く、決して確定された訳ではありませんが、にがり水でのうがいが、免疫力を高める事は確実のようです。

    私も、濃縮ニガリエキスの「海の素」に関しては本当に万能と言って良い機能を持っていると思います。

    梅のところでもありましたが、塩は人類最古の調味料でありながら、またそれ以外の地球のエキスのかたまりであるにがりにはとても神秘の力が宿っていると言っても良いと思っています。

  • 「塩」いのちのふるさと[26] 2020.04.30 クリック

    ー自然塩復活運動を振り返るー 「塩」いのちのふるさと[26]

    前回に、今後「塩」の話しをあちこちで話して行きたいと書いたところでした。ぼちぼちと講演依頼も入ってさてこれからという時に急遽起こったこの事態。

    その後この新型コロナウイルスの感染の拡大と、非常事態宣言が出されたことによって、先月号発行当時予定されていたお話し会などは全て中止又は延期になって今のところ再開の目処は立っていません。

    当面この状況は続いて行く事でしょうが、コロナ問題が収束したあかつきには是非この「塩」運動、本物の塩とは何か?という事を阪本さんと各地で共にお話しして行きたいと思っています。

    昨年行われた「生存への行進」40周年記念イベントの時に、来年は自然海塩運動の集会を行うと宣言したところでしたが、出来ればいろいろなところでお話ししながら段々と機運を高めてその集会に繋げて行きたいと思っていますので、この自然海塩運動の集いはとりあえず残念ですが今年ではなく来年以降に持ち越される事になりそうです。

    四月半ば過ぎ現在では、様々なイベントなど軒並み中止され、国民全体の外出自粛が叫ばれていますので、イベント等での試食等も出来ていませんが、やさい村店内ではこの自然海塩運動当初からの大ベテランの方々が作った3種類の「塩」を試食することができます。

    一つは阪本さんが大島で作る深層海塩の「フラワーオブ・オーシャン」、一つは高知の土佐佐賀で小島さん家族が作る「土佐の美味海(あまみ)」、もう一つは天草で松本さんが作っている「小さな海」ですが、この3種の塩、全て微妙に味わいが違い、その日の体調の違いによっても美味しく感じる塩が変わっていくんです。

    そのように我々は、微妙な体調の変化によって、摂る塩の量を変え、また調理方法や味付けを変えながら、微妙なバランスを整えながら健康を保っている訳で、それでも絶えず摂り続けていくその塩に含まれる微量元素が大きく健康をコントロールしていると思うのです。

    良い塩を使えば美味しい漬け物が出来、美味しい味噌が出来、美味しい醤油が出来るのはそこに携わっている職人さん達は皆んな知っています。

    その美味しさを作るのはその塩に含まれる微量ミネラルの働きによる発酵活動の結果なんです。
    だから塩が味や美味しさやその背景にある発酵活動の真の立役者なんですよ。

    ところが、昨今の「塩」に関する社会的な認識はいわゆる「塩」は悪者という説ですが、塩の品質という事が全く語られないで、ただ塩が悪いという事になっていて、イオン交換の塩化ナトリウム99.8〜9%の薬品紛いの物質を「塩」と言って長年国民に食べさせて来たことには何も触れていませんし、品質のことを言う学者もいません。

    私はその塩の品質こそが最も重要な問題であって、ほとんどの人はその事実を知らないで塩が悪いと思わされている。
    その事実そのものが大変な問題であるとお伝えしたいのです。

    まだ体験していない方は、ぜひやさい村に来て、この3種の自然海塩の味見をしていただきたいと思います。お店に入って来たら「お塩の味見させて下さ〜い」と是非気軽に声かけてくださいね。

    本物の塩を買って帰って使ってみれば、元々おいしい皆さんの手料理の味わいがびっくりするほどアップすること間違いなしです!

    新型コロナ感染防止の対策としても、体内の酵素の働きを元気に活発にしておきたいところですが、酵素活動を元気にするには本物の塩と海の素のような海のミネラルが必要だという事も知っておきたいですね。

  • 「塩」いのちのふるさと[25] 2020.04.01 クリック

    ー自然塩復活運動を振り返るー 「塩」いのちのふるさと[25]

    今回阪本さんと同行した会話の中で、未だ専売法が有って塩作りが出来なかった時に専売公社が作っていた食用のイオン交換塩が年間100トン。
    昨年辺りに日本たばこ産業(かつての専売公社)が作っているイオン交換塩の生産量を見たら年間90トンになっていたという話を聞いた。

    つまりこの40年間の自然塩運動で10%くらいイオン交換塩の生産量が減少したという話しなのだが、逆を言えば国民が食べている食塩の90%は依然として試薬塩化ナトリウムという化学物質を食べさせられているという事なのだ。

    昔塩田で作られていた「塩」から、一応原料として使われている物は海であり海水なのだが、電気分解によって99.8〜9%塩化ナトリウムという自然界には存在しない化学物質を作り出して、それに「食塩」という名前をつけて売っている、この「塩」に対する国の認識の無さをそもそも問題にして来た訳なのに、世の中まだまだほとんど変わっていなかった。

    阪本さんは「あんな物は塩と言わせちゃいけないよ。だってあれは唯の化学物質であって塩じゃないんだから。」という。

    我々自然海塩運動に携わって来た者たちが「塩」とは試薬塩化ナトリウムという化学物質ではなく「塩」とは、地球上に存在するあらゆる生命のみなもとである海を結晶させたもので無ければならないという主張は、いつの間にかどこかへかき消されてしまったのかもしれないないと改めて感じたのでした。

    自然海塩運動の旗手でもあり、今日の自然海塩作りの突破口を作った谷克彦さんが専売公社に談判に行き、国会で丸谷議員が質問した塩の品質についての専売公社の答弁は「塩」に含まれる微量元素は極々微量なので他の食品から取れば良いという、まったくお門違いの回答だった。

    その「塩」に対する認識は今も体制側の考え方は全く変わっていないという事になる。

    それに対して本来極々微量であってもこれが様々な酵素活動や代謝機能を高める上で絶対的に必要なものとの考え方が自然海塩運動側の意見だったのでした。

    その化学物質を休む事無く食べさせられて来た結果がこの現代病が溢れた社会を作っていると気づいて考えた真島先生。
    「そりゃあみんなガンにだって何にだってなるよ。」
    阪本さんも同意見だった。

    まだまだこの自然海塩運動は道半ばなのだと認識を新たにした。

    この自然海塩運動が起こった当時は世間一般的にも消費者運動も盛んで、情報は心ある人から人へと伝えられて行きましたが、今はそのような運動団体が減少して来ていると思います。

    これから僕らは話す機会があれば、この自然海塩運動の原点ともいえる海のミネラルのお話しと自然海塩運動の話しをして行きたいと考えています。

    ちょうど、運動当時にTV各局からの取材を受けたドキュメンタリー番組の記録もあるし、阪本さんも僕も多少時間を割いてそういう話しをする機会を持つことも出来るようになって来ているという事もありますので、もしそんな話しを聞きたいと言う方もいらっしゃったら是非ご相談ください。

  • 「塩」いのちのふるさと[24] 2020.03.01 クリック

    ー自然塩復活運動を振り返るー 「塩」いのちのふるさと[24]

    1月25日に国分寺のカフェスローで、また2月15日には甲府の有機村さんで自然海塩運動と海のミネラルの話しをさせていただきました。

    カフェスローでは一人で、また甲府の有機村さんではちょうどスケジュールの空いていた当初から中心で活躍し、今も大島で塩作りを続けている阪本章弘さんとコラボで講演をしました。

    二人で行きも帰りもずっと塩とミネラルの話しを途切れることなく話しっぱなしでしたが、そこで私ははたと気付いた事があったのです。

    それはとても単純だけど大切なことです。

    僕等は専売公社のイオン交換塩がとても塩とは言えない物だと感じて塩運動を起こし、あるいは意気に感じて応援して、十数年かけて塩運動をやり、やっと海から塩を作り、そして多くの人々が本物の塩を食べられるようになりましたが、専売公社のイオン交換塩が作られなくなった訳ではなく相変わらず知らない国民は知らない人うちに塩とは言えない化学物質を食べさせられ続けているという事、その結果生活習慣病大国となっているその現実を新たに認識させられたのです。

    公社のイオン交換塩が作られるようになってから50年が経とうとしています。

    僕は日本縦断の後、やさい村を作り、それなりに身体に良いものに囲まれて生きてきていますが、塩を鉄壁のように縛っていた専売法は撤廃されたものの、専売公社は日本たばこ産業として形を変えただけでいまだに年間90トンの食塩を作り続け、生産量が1割程度減っただけであらゆる加工食品などを通じて国民はこの塩とは言えない薬品を相変わらず食べさせられ続けていると言う事ですね。

    要は自然塩など知らない、気にもかけず暮らしている人々は慢性的な微量ミネラル不足の状態に追い込まれていると言う事です。

    これでは2人に1人が花粉症、3人に1人はガンで死ぬ、成人病の若年化、このような事が起こっても不思議ではないでしょう。

    しかし、皆さんが良くご存知のように今や「塩の取りすぎに注意しましょう」と塩悪説がスローガンのように言われていますがどういう塩が悪くてどういう塩が人には必要なのかという塩の品質の事は何も語られていません。

    今、多くの人達が無意識のうちに食べている塩とは本来なら塩とは言えない化学物質なのです。

    そして本物の「塩」とは何であるのかも皆さん、ちゃんと、良く、知っている人はとても少ないのです。

    その事を痛感した旅でもありました。

  • 「塩」いのちのふるさと[23] 2020.02.01 クリック

    ー自然塩復活運動を振り返るー 「塩」いのちのふるさと[23]

    (前回からのつづき)

    さて現在「海の素」として発売されている海のミネラルの開発研究者であった故真島真平先生はご自分の病院で濃縮ミネラル液を使って多くの病気を改善し治している。

    夜尿症、花粉症、喘息、夜間頻尿、難聴、視力回復、頭痛症、糖尿病、虫歯、またガンも3例ほど改善例が報告されている。
    真島先生は内科医であって外科医では無いので手術の執刀はしないため、最終的に目視した訳では無いと但し書きをしながら、ガンを治す濃縮ミネラルのメカニズムを説明されている。

    その中で中尾良一先生の尿療法理論と海の濃縮ミネラルを飲む療法の共通点を書かれているのでそのメカニズムを少し書いてみたい。

    身体の細胞がガン化すると、その防御法として身体内で抗癌物質が作られる(抗癌抗体反応)。
    そして癌細胞を殺し、あるいは発育を止めてしまう。
    この抗癌物質(抗体)は、その任務を終えるともう無用の物として腎糸球体から排泄される。
    これで小さい癌はほとんど消滅される。すなわち癌は治る。
    しかし、癌がそれでも治らぬときは抗癌物質はますます増える。
    その時糸球体から排泄された抗癌物質は、腎細尿管から吸収されて再び体内の血流に入り、抗原(癌細胞)を消滅させようとする。

    しかし細尿管の吸収力の悪い人では、抗癌物質はそのまま尿として体外に排泄される。このような人が体外に排泄した尿中には抗癌物質が多量に含まれているはずだ。

    この人が自分の尿を飲むと、その抗癌物質は腸から再吸収されて再び体内に入り、癌細胞の発育を抑制し、または癌細胞を殺す。
    すなわち癌は治る。
    これが中尾先生の尿療法の理論である。

    しかし人は尿を飲むのに抵抗を感じ、またその実情を人に知られるのを恥ずかしがり飲まない。
    このような人に海のミネラル濃縮液の内服をすすめる。
    海のミネラル濃縮液は全身の細胞の生理機能を正常化する。
    ニガリ不足で悪くなった腎細尿管の再吸収能力も良くする。
    そして、尿を飲むのと同じ効果が期待できる。
    また、加えてニガリを充分に含んだ日本の農産物や自然海塩を食べると良いことは言うまでもない。

    また、さらに脳腫瘍への応用についても触れていてそこにも脳腫瘍が出来ると、やはり体内で抗腫瘍物質(抗体)ができる。
    しかし、脳腫瘍を非自己と認知する能力が弱ければ、充分な抗腫瘍物質はできない。
    この能力を強める目的で海の濃縮ミネラル液を飲ませる。
    と言及している。

    --- ニガリと現代病-より抜粋

  • 「塩」いのちのふるさと[22] 2019.12.31 クリック

    ー自然塩復活運動を振り返るー 「塩」いのちのふるさと[22]

    さて、「塩」-いのちのふるさと-を連載してはや22回目になりました。

    以前書いたと思いますが、この自然海塩運動の旗手として活躍し、道半ばで他界してしまった谷克彦さんとは出会いから亡くなる少し前まで、何度も何度も出会い夜を徹して話し合ったのですが、その谷克彦さんの話しはまさに現代の価値観を根本的に覆す遠大な革命の話しでした。

    今や、自然塩はここ東京では何処でも手に入れる事が可能となり、今の若い世代の人々は専売法が有った事すらも知る人が居なくなって来ています。

    そして、自然海塩運動に結集された各方面からの学者先生方や運動家の方々もその多くが他界され、資料は散逸し、塩運動は消滅した感があります。

    当初谷さん等が考えていた自然海塩運動からスタートする筈の世界の価値観を転換させるような大革命の構想を語る人も、またその様な方向性を指し示す運動もいまは見当たりません。

    まさに、時代と共に風化しつつあるのでしょうか?

    しかし、当初から長期に渡りこの自然海塩運動に身を投じた私としてはその本質的な問いかけが消去され、忘れ去られている事がとても残念でならないのです。

    谷さんは第一期、第二期の自然海塩運動に参加している故、彼はさらに第一期と第二期に作った塩の品質の違いを証明しようとして、「カエルの心臓の人工還流」の実験によって塩の品質の違いを証明すべく、支援者のいる秋田に移住され、新たな赴任地で他界されてしまいました。

    日本の自然海塩運動の父とも言える大変貴重な方を我々は失ったのです。

    そして、私に残された情報は谷さんが生前、様々な機会に話されていた真島真平先生の濃縮ニガリ液を使った治病例の実証のお話でした。

    実は第一期と第二期の自然塩には微量ミネラルの含有量に決定的な違いがあるのです。

    そして、今回のこの連載記事で真島真平先生の考えや研究を紹介してまいりました。
    塩の方ではなく、そのミネラル成分を濃縮して患者さんたちに投与した真島真平先生の病院での治病例や臨床例はとても貴重なデータです。

    しかし、とても残念な事に真島先生も数年前に高齢で他界されてしまったのです。

    私は今、昨年行われた「生存への行進40周年記念イベント」に続いて今年は「日本の自然海塩運動の立役者たち」-自然海塩とミネラルの話し-(仮称)を企画開催しょうと考えています。

    まだ開催日等は未定ですが、このような企画を通じて日本の自然海塩運動が目指していた壮大ないのちの革命のビジョンや、運動の必要性、これからの私たちの在り方、自然海塩運動の連帯等の諸問題について認識や意見を交換したいと考えています。

    また、私自身に対して日本の自然海塩運動についての講演会の依頼等も受けてお話しする機会も出来て来ましたので、小さな会でも少しずつしっかりとお話ししてお伝えして行きたいと考えています。

    お問い合わせなどありましたらご連絡お願いします。
    (つづく)

  • 「塩」いのちのふるさと[21] 2019.11.30 クリック

    ー自然塩復活運動を振り返るー 「塩」いのちのふるさと[21]

    さて前号では海水が人間の子宮内の羊水や血漿に近く、人間が生きていく上で欠かせないものであるという真島先生のお話を紹介しましたが、今回は海水の濃縮液を内服することについて真島先生が語っている事をご紹介致します。
    飲尿治療についても触れて解説されているので体内のメカニズムが良く分かりますのでご一読下さい。

    出典:真島真平(2004年)『驚異の濃縮天然にがりパワー:花粉症、アトピー、喘息、高血圧症、糖尿病、肌荒れ…にも。』旭屋出版

    中尾良一先生が数回に亘り自家尿内服療法について述べられたが、私も十数年来、類似の治療を行い効果を得ている。

    但し、私は尿ではなく海水を用いている。
    中尾先生は癌や痛風について述べられたが、私はそれだけでなく現今存在する種々の疾患に有効だと考えている。

    昭和五十年末にそれに気づいた。
    アレルギー性鼻炎、花粉症、気管支喘息、夜尿症、慢性頭痛症、肥満、うつ病、登校拒否、酒乱、糖尿病、慢性じんましん等の疾患に有効性があった。

    この人達はイオン交換塩、すなわち100%塩化ナトリウムを食塩として使用している人が多い。

    海水中の無機物は水以外に八十五%の塩化ナトリウムと十五%の他の微量成分からなる。
    この十五%の微量成分の不足が癌や現代病を誘発しているようだ。

    私は海水を煮詰め自ら内服してみて、疲労回復にも有効だった。

    花粉症の有る患者は、内服二十分で治った人もある。
    夜尿症の人はその夜から完全に治り、その後現在まで五年くらい全く失敗がない。

    この微量成分の不足は、免疫力を弱め、生体が癌細胞を自己と見做して、その発育を抑制しないので、大きくなると思われる。
    又、この微量成分不足は全身の各種筋の緊張、弛緩の順序を非生理的として、気管支喘息、狭心症、レイノー病などをもたらすと思われる。

    生体内の微量成分は腎から排泄されるが、その中で生体に必要なものは、細尿管で再び吸収される。
    この場合、微量成分不足を来しにくい。
    だが、この再吸収力が悪い時は尿中に多量の同成分が出て、生体内は同成分の不足を来し、現代病や癌などを発症する。
    又この不足は、ホルモン分泌の異常を来し、糖尿病などを起こすと考えられる。

    生体内の微量成分不足をきたすような人の尿は、微量成分の含有量が多く、その尿をを内服すると、その成分を腸から吸収し、同成分の不足を補うことができる。
    従って癌や現代病の治療効果が出ると考える事が出来る。
    尿を飲む事に抵抗を感じる人は、濃い海水の微量成分を飲むと、尿を飲むのと同様な効果が出るだろう。

    現代の医学は、矛盾した食生活で起きた疾患を、食生活を改めぬまま研究治療しているのはおかしい。
    これを改めて更に治らぬものについて研究すべきではなかろうか。

    と、述べられています。

  • 「塩」いのちのふるさと[20] 2019.10.31 クリック

    ー自然塩復活運動を振り返るー 「塩」いのちのふるさと[20]

    かつて自然海塩運動の旗手となった谷さんは、当時の専売公社にイオン交換塩に切り替え国民の健康を損ねていると抗議に行ったことがあるが、その対応に出た専売公社の技術者が言ったことは、微量元素はごく微量なので他の食品から摂ればよいとの政府側の見解と対応だった。

    いかに生命の根源である「塩」を捉えているのかよくわかる対応だが、じつはとんでもないこの認識違いが現在に至る「塩」悪説の誘引となっているし、現在の病人社会を招いて来たのだ。

    さて、10月号に引き続き真島先生の著者から抜粋を紹介させて頂きます
    出典:真島真平(2004年)『驚異の濃縮天然にがりパワー:花粉症、アトピー、喘息、高血圧症、糖尿病、肌荒れ…にも。』旭屋出版

    ー 地球上に存在する元素が103種類、このうち海水には60種類以上の元素が存在すると述べました。
    そして人間の体を作っている元素は「29種類」です。
    これを「生元素」と呼びます。下表にあるのがその元素の一覧です。
    まず、人体を構成する“主要”な元素が、一番上の段の4種類。
    酸素、炭素、水素、窒素です。この4種類だけで体の96%以上を占めています。

    次に多いのがリンとイオウで、この2種類と並ぶ“準主要”元素といえるのが、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、塩素です。

    その次が微量金属元素と呼ばれるもので鉄、亜鉛、銅の3種類です。
    残りが極微量元素と呼ばれるもので15種類あります。

    その種類は表の通りですが、この元素が人体に占める割合は、わずか0.02%にしか過ぎません。しかし、この“わずか”な元素がなければ、人間の体を正常に機能させることができないのです。
    たとえば、体内の酵素活動が活性化されなかったり、遺伝子をつかさどる細胞内の核酸(DNA、RNA)に異常が起きたり、栄養素が正しく取り込ままれなかったり。
    とにかく非常に重要な元素なのです。

    ヒ素、クロム、カドミウム、鉛など“中毒”と一体になったイメージが強い元素もありますが、これらの中毒は人工的に過剰に摂取させられたために起こったことで、ごく微量においては、むしろ生態機能を正しく働かせるために必要なものなのです。

    たとえば、カドミウムが不足すると、筋無力症を引き起こすため、生体には必要な元素なのだということがわかってきました。

    冒頭に、海水には60種類以上の元素が存在すると述べました。
    その中に、人体を構成する、言い方を変えれば“人体に必要な”ミネラルが全て存在するのです。

    海水にはといいましたが、正確には“天然にがり”には、です。

    近年のサプリメントブームでも、こうしたミネラルが注目されて、愛用されている人も多いと聞きますが、そうした方々は、そのミネラル1種類の効能に注目し、「私はここが弱いから、このミネラルを飲めば大丈夫」などという"単品"主義だそうです。

    しかし、ある種のミネラルのみ集中して飲むというのは反対です。
    やはり過剰に摂取すれば弊害も考えられるからです。

    それよりも、必要なのは「ミネラル・バランス」です。
    様々なミネラルをバランス良く摂取する。
    それでこそ、バランスの取れた体の機能を保つことができるのです。
    それに最も適しているのが天然にがりだと確信します。

  • 「塩」いのちのふるさと[19] 2019.10.03 クリック

    ー自然塩復活運動を振り返るー 「塩」いのちのふるさと[19]

    さて、もう少し真島先生の著者から抜粋させてもらって我々の健康のメカニズムと海水に含まれている微量ミネラルの働きを知って行きたいと思います。
    出典:真島真平(2004年)『驚異の濃縮天然にがりパワー:花粉症、アトピー、喘息、高血圧症、糖尿病、肌荒れ…にも。』旭屋出版

    ー 地球上には103の元素が存在し、このうち、海水に含まれているのは60以上の元素とされています。
    含有量の多い順から挙げます。

    酸素(O)、水素(H)、塩素(Cl)、ナトリウム(Na)、マグネシウム(Mg)、硫黄(S)、カルシウム(Ca)、臭素(Br)、炭素(C)、ストロンチウム(Sc)、ホウ素(Bo)、ケイ素(Si)、フッ素(F)、などとなりますが、途中を省略して、モリブデン(Mo)やセレン(Se)、マンガン(Mn)などとなります。

    水素、酸素、炭素、窒素、ナトリウム、リン、硫黄、カリウム、塩素など生命体の構成に必須な元素は「生元素」と呼び、そのうち含有量が多い水素(60%)、酸素(25%)、炭素(10%)、窒素(2%)を4大生元素と呼び、これだけで海水の97%を占めます。

    その他の3%がごくわずかに存在するもので、これを「微量元素」といいます。
    ごくわずかしか含まれていませんが、この微量元素なくしては生命を維持できません。

    地球に初めて生命が誕生したのは、太古の海で33、34億年前と推定されています。
    生命体は少しずつ進化し、大気の状態が生息に適すようになった4、5億年前に陸上に進出しました。
    その一部がわれわれ人間で、300万年か400万年前に誕生したといわれています。

    逆に考えれば、最終的に人間となった生命体は、その発生から30億年近くを海の中に生きて来たことになります。
    そのためか、人間は今でも様々な面で海との関係が深いのです。

    まず、胎児は母親の羊水の中で育ちますが、この羊水の成分が海水に驚くほど似ているのです。
    羊水は水分98%に塩素、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、カリウムなどが溶け込んだもので、その比率は非常に海水に近いのです。

    また、人間の血液の液状成分である血漿は、水分、アルブミン、グロブリン、フィブリノーゲンなどのたんぱく質や無機塩類で構成されていますが、これも海水成分と大変似ているのです。

    いずれも人間が生きていく上に欠かせないもので、それがそれが海水と極めて近い成分ということを考えれば、ニガリが人体に必要不可欠であることは明らかです。

    ところが、効率と価格などを重視したために、ニガリを除去した“イオン塩=塩化ナトリウム”が多く使われるようになり、結果現代病を招いてしまった。これは実に問題です。 ー

  • 「塩」いのちのふるさと[18] 2019.08.30 クリック

    ー自然塩復活運動を振り返るー 「塩」いのちのふるさと[18]

    さて前回ご紹介出来なかったナトリウムとカリウムの拮抗作用のお話の後半部分のご紹介ですので8月号の前半と合わせてお読みください。
    出典:真島真平(2004年)『驚異の濃縮天然にがりパワー:花粉症、アトピー、喘息、高血圧症、糖尿病、肌荒れ…にも。』旭屋出版

    〜また、よく、健康な状態は体が弱アルカリ性であること、といいます。
    酸性に傾くことが様々な病気を招くと。

    人体をアルカリ性に保つことにも、ナトリウムは役立っています。
    ナトリウムは体内で炭酸と結合し、炭酸水素塩となって、血液や体液のアルカリ性を保ちます。

    なぜ酸性であることは体にとってマイナスなのか。
    いろいろと理由はありますが、1つに血液や体液が酸性に傾くと、体内の老廃物を外に排出する機能が衰えてしまうからです。
    そのためにも正常なナトリウムの摂取が必要なのです。

    その他、カルシウムやたんぱく質を血液に溶けやすくする、カリウムとのバランスで正しい神経伝達を行うなどがナトリウムの働きですが、一方で塩分の摂り過ぎが高血圧の原因とされている現実があります。

    どうしてなのか。
    細胞レベルの話しで言えば、細胞内でカリウムが不足することで、ナトリウムが細胞内に入り込み、血圧を上昇させます。

    ですから、カリウムとナトリウムのバランスが良ければ血圧の上昇は行われないということになります。

    お分かりでしょうか?
    高血圧の原因は、塩ではなく、ミネラルがまったく入っていないイオン塩、つまり塩化ナトリウムのみの摂取が問題なのです。
    天然にがりがたっぷり含まれた天然塩を正常な範囲内で摂っていれば、こうしたことは防げるのです。〜

    前号の8月号に掲載された、ナトリウムとカリウムの拮抗作用やナトリウムの働きの部分と合わせてお読みいただければと思います。
    緑の葉物野菜などに多く含まれるカリウムと、そこにちょっとかける醤油や塩、味噌などに含まれるナトリウム、その微妙な味覚が持つバランスの中に健康の秘訣もあったのです。

    日本人が健康であり、長寿であり、勤勉さや清潔さを大切にすることで、今、和食は世界的に注目され、また見直されております。

    和食の中に息づく、健康に生きる知恵を我々は再発見して次の世代に受け継いで行かなければいけない時に来ています。

    ただし、これは全てグルタミン酸などで誤魔化された紛い物ではなく、本物の作り方でちゃんと作られた本物の調味料や本物の塩と、自然栽培や有機栽培でちゃんと作られた本物の野菜、それらで培われた本物の味覚を持っていなければ、本当の健康は守れないのです。

    是非肝に銘じて日々の豊かな「食」を楽しみ、また創造して行って頂きたいと思います。

  • 「塩」いのちのふるさと[17] 2019.07.31 クリック

    ー自然塩復活運動を振り返るー 「塩」いのちのふるさと[17]

    今回は真島真平(2004年)『驚異の濃縮天然にがりパワー:花粉症、アトピー、喘息、高血圧症、糖尿病、肌荒れ…にも。』旭屋出版 の中からナトリウムとカリウムの拮抗作用やナトリウムの働きについての解説をご紹介したいと思います。

    マクロビオティックの提唱者でもある桜澤如一先生のマクロビオティック理論や自然海塩復活運動の一つの根幹をなす考え方とも通じていますので、是非読んで頂きたいと思います。

    次に「ナトリウム」と「カリウム」のコンビによる人体内の働きについてご説明します。

    〜人体の細胞内にはマグネシウムとカリウムが多く、細胞外にはカルシウムとナトリウムが多く存在します。

    細胞内でカリウムが不足すると、ナトリウムが細胞内に多く入り込み、様々な弊害をもたらし、逆に細胞内にたっぷりカリウムが存在すれば、過剰なナトリウムが細胞外に排出されて、人体の機能を正常に保ちます。

    このようにナトリウムとカリウムは常に拮抗関係にあります。
    この2つのミネラルがバランスを取っているからこそ、人は健康でいられるわけです。言い方を変えると、カリウムがあるからこそナトリウムは自らの役割を果たすことができるのです。

    ナトリウムの働きとしては、まず食欲を維持することについて重要な働きを持っています。
    ナトリウムは胆汁や膵液、腸液などのアルカリ性消化液の成分であり、不足すると消化液の分泌が減って食欲が落ちます。
    不足が長期間にわたると、全身の倦怠感、脱力感、疲労感、精神不安などを引き起こします。
    いわゆる"夏バテ"の原因はほとんどはこれです。
    夏の暑さで大量に汗をかいて、ナトリウムを過剰に排出してしまったからです。

    また、ナトリウム不足は筋肉の収縮運動を極端に低下させます。
    これは筋肉細胞内のナトリウムとカリウムのバランスが悪くなったためで、その結果、筋肉の痙攣が起きます。
    「足がつる」症状もナトリウム不足が一つの原因なのです。〜

    今回一区切り紹介したかったのですが、ちょっと長くなり過ぎそうなので2回に分けて紹介した方が良さそうです。

    私たちが関わってきた自然海塩復活運動の中心になった考え方に「ミネラルバランス」という考え方が有ります。

    このミネラルバランスとは、人間の血液や子宮の羊水、そして生命を生み出した地球の海のミネラルバランスです。
    それは「いのち」という考え方に立脚しているのです。

    塩=塩化ナトリウムという日本政府の考え方は、明らかに間違っています。
    その考え方の間違えが多くの現代病を生み出した原因となったと真島先生も指摘していたのです。

  • 「塩」いのちのふるさと[16] 2019.07.01 クリック

    ー自然塩復活運動を振り返るー 「塩」いのちのふるさと[16]

    今回は真島真平(2004年)『驚異の濃縮天然にがりパワー:花粉症、アトピー、喘息、高血圧症、糖尿病、肌荒れ…にも。』旭屋出版 の著書の中から濃縮天然にがりを使用した治病例や引用文献の中からいくつかを紹介したいと思います。

    まずそのひとつ、

    〜1957年、岡山大学の小林純名誉教授(当時)は画期的な調査結果を発表しました。 日本中の河川の水質を調べたところ、「軟水」の地域では脳卒中や高血圧の患者が多く、「硬水」の地域では少ない傾向にあるという内容のものでした。 これに触発された米国の研究者の調査でも、水の硬度が低い州ほど心疾患の死亡率が高まるという結果が出ました。
    軟水に少なく硬水に多く含まれる成分−それがカルシウムとマグネシウムなのです。
    濃縮にがりに含まれるカルシウムとマグネシウムは、血圧を下げる働きに優れているのです。
    私がこれまで受けてきた、多くの濃縮天然にがりによる高血圧の改善報告の背景にはこうしたメカニズムがあるのです。〜

    真島先生自身も昔は大酒飲みで有名だったそうで、高い時は最大血圧が220ミリ、最小血圧が120ミリに達していたそうですが、この濃縮天然にがりの研究を始め、朝晩コップの水に7〜8滴垂らして飲み始めたところ、何日もしない間に最大血圧120ミリ、最小血圧は70ミリに下がってしかも安定したと書いてあります。

    また、先生自身が治療していたガン患者さんの治病例も報告されています。

    〜私が経験したケースとしては、82歳女性の「上顎ガン」、85歳女性の「胃がん」、88歳男性の「大腸がん」、74歳男性の「小腸ガン」などがありますが、そのうち早い人で、濃縮にがりを飲み始めてほぼ1カ月後でがんの腫瘍が縮小し、その後消滅したといいます。
    というのは、私は内科医なので、自分自身で手術して、がんの推移を確認したわけではないからです。

    しかし、検査結果でがんの状況を把握することはできます。どの人も、そうしたがんの縮小、消滅を確認しました。〜
    〜そのメカニズムについて、私たちの体自身が持っている、がん細胞を攻撃するシステムでは、体自体に備わった免疫系や、マクロファージ、ナチュラル・キラー細胞、Tリンパ球、Bリンパ球など、血液に含まれる防衛系の細胞が活躍しています。
    ( −中略− )
    実は、こうしたがんを攻撃する防衛軍はたんぱく質で出来ているのです。
    一方、濃縮にがりに含まれるミネラル群は、遺伝子レベルでたんぱく質の合成に深く関わっています。
    ですから、これらのミネラルが補給されることでこれら防衛軍の合成がより一層活発化すると考えられるのです。
    濃縮にがりに含まれている様々なミネラルが相乗効果的に役立っていることは、容易に推測することができます。先のがんの改善例がそれを証明しています。
    ちなみに、濃縮にがりには抗がん効果があるセレンやモリブデンなどのミネラルも含まれています。〜

    また、先生はこの濃縮にがりを飲むと食欲の増進作用があり、食欲の無くなったがんの患者さん達が食事が摂れるようになるので、がんと戦う体力をつけるという副次的な効果も語っておられます。

    この事だけでも、とても多くの方にとって朗報ではないでしょうか。
    まだまだありますが、また次号でご紹介いたします。

    (つづく)

  • 「塩」いのちのふるさと[15] 2019.06.02 クリック

    ー自然塩復活運動を振り返るー 「塩」いのちのふるさと[15]

    最悪の塩となった日本の精製塩を、人間が本来摂るべき「塩」とは塩化ナトリウムと言う化学薬品ではなく、生命を産み出した「海」を出来るだけ自然な状態で結晶させたものであるべきだと言う谷さん達の自然塩運動。

    そして生活習慣病と言われる現代病の原因を究明して来た真島真平先生との出会いはとても重要な出会いでした。

    と、前号で固形にがりはマグネシウム単体の結晶、液体にがりは微量ミネラルの宝庫であることをご説明しました。

    私は自然海塩復活運動の応援活動をしていましたが、それ以前から真島先生は塩がイオン交換の精製塩に変わってから、以前には無かったさまざまな病気が一気に増えてきたと直感して天然にがり濃縮液の研究を行って来られていました。

    また、自然塩復活運動は第1期の塩はマグネシウム単体の結晶である固形にがりを入れたもの、そして第2期は海水から直接製塩することによって60種を越える微量ミネラルが豊富に入った塩を初めて作り日本社会に提供できるようになった事を改めてお知らせしておきます。

    今回は真島先生の研究を少しずつご紹介させて頂きたいと思います。
    真島先生は増大する現代病の根源はイオン交換の精製塩であると直感してから独自の研究を進めて、海水中のミネラル成分を約1000倍に濃縮した濃縮にがりを完成させて、先ずは自ら飲み始め、ご自身血圧の降下作用や薄毛の改善作用を確認され、さらに家族や知人に使ってもらい、病院でも希望される患者さんには無償で提供して花粉症、喘息、アトピー性皮膚炎、糖尿病、高血圧、ガン、痛風、膀胱炎などの症状が改善作された多数の例があるのを確認して数冊の著書を書き残されています。

    その中で先ずは天然にがりに含まれる各種のミネラルが健康維持にとって不可欠なものであることを語られています。

    例を挙げるとカルシウムは骨粗鬆症や精神安定に効果がありマグネシウムはカルシウムとのコンビで高血圧を予防し、カリウムはナトリウムの機能を補佐して身体の「弱アルカリ」を保ち鉄は酸素を身体の隅々まで送り届けてエネルギーを燃やし、亜鉛は性機能を改善し、マンガンやクロムは糖尿病の予防に効果があるなど。

    また、この天然ミネラルの病気改善作用の働きについて多く語られているのですが、その中で今回は花粉症、喘息、アトピー性皮膚炎についてのメカニズムについて先生の理解を簡単に説明してみたいと思います。

    花粉症も喘息もアトピー性皮膚炎もアレルギー性の病気でありそれぞれの発症のメカニズムの違いはあるが根本的にはアレルギー反応であり、濃縮天然にがりの摂取を行うと抗アレルギー作用・抗炎症作用に優れたステロイドホルモンの分泌が体内で促進されて、その結果これらのアレルギー症状が改善される。

    そしてその分泌されるステロイドホルモンとは本人自身の体内から分泌されるものなので当然無害、現在治療で使われている化学合成されたステロイドホルモン剤とは全く違って副作用も全く無いのであると強調されています。

    これはすごい研究です!また、真島先生の研究は皆さんが「塩」を正しく理解してもらう為にも是非知って頂きたいと思います。

    (つづく)

  • 「塩」いのちのふるさと[14] 2019.05.01 クリック

    ー自然塩復活運動を振り返るー 「塩」いのちのふるさと[14]

    真島先生がどのようにミネラルに関心を向けるようになったのかを聞いてみると、真島先生が小さい頃は「塩」は商店の軒先でザルに入れて売られていたそうです。

    そしてそのザルの底からは、にがりの液がポタポタと雫になって落ちていたと言います。

    やがてそのザルで売られていた塩は商店の軒先から無くなり、イオン交換樹脂膜を使って電気分解された99.8〜9%塩化ナトリウムの精製塩にとって代わって行ったそうです。

    精製塩は流通や商店にとってはとても便利な存在にはなりました。 積み上げて置く事も出来るし、運搬も格段に楽になり、取り扱いしやすい商品にはなったのでした。

    しかしです。 にがりの雫も落ちない精製塩になってしばらくしてから、今まで体験した事も無いような様々な現代病と言われるような病気が蔓延し始めたのだと話されたのです。

    医師として、患者さんの治療に忙しい日々を過ごしながらも、何故こんなに今まで体験した事も無いような新しい病気が次々とうなぎ登りに増えて来たのかとても疑問だったと話してくれました。

    何がこの現代病を作り出してる原因なのだろうか?

    そしてあるとき、閃きのように先生は、あのにがりの雫が垂れているかつてのザルで売られていた塩の映像が飛び込んで来たと言います。

    そうか、私達の身近で何が変わったのかと言えば「塩」が変わったのだ。

    気がついて見れば誰もが知らないうちに「塩」は全くにがりを含まない、唯の塩化ナトリウムと言う化学薬品に変わってしまったのだ。

    ひょっとしたら、その事が現代病の大きな原因となっているのかもしれない? そう先生は気付いたのだそうです。

    ここで一つご説明しておきたい事があります。 みなさんにがりと言うと、あぁあのお豆腐を作る時に使うにがりでしょと思うかもしれませんが、実はお豆腐を作る時に使うにがりも今では2種類あるのはご存知でしょうか?

    一つは固形のにがりであり、もう一つは液体のにがりです。

    固形のにがりは塩化マグネシウム単体の結晶体です。 それに比べて液体にがりには固形と比較すると桁違いに豊富な微量ミネラルが含まれているのです。

    第2期の自然塩復活運動が起こって、専売法が撤廃され、日本の海水から塩作りが始まった後からしかみなさんも液体にがりを手に入れる事は出来なかったはずです。

  • 「塩」いのちのふるさと[13] 2019.04.07 クリック

    ー自然塩復活運動を振り返るー 「塩」いのちのふるさと[13]

    私と阪本さんは谷さんが亡くなって3年ほど経った後に山口県の防府にある真島内科・小児科医院に真島真平先生を訪ねたのです。

    先生は先ず、海水を約1000倍と10000倍に濃縮したミネラルエキスを使って患者さん達に同意をえて投与することで、素晴らしい結果が出ている事を、様々な事例をこと細かく実例を挙げながら話してくれた。

    その話しを聞いていると、ほとんどの症状に何らかの効果が現れているとの事であった。

    先生の医院に通ってくる患者さん達もそのミネラルエキスの効果を感じて、多くの人たちがそのミネラルエキスを欲しがっているそうで、薬はいらないからそのミネラルエキスだけで治療して欲しいという要望が日増しに増えて来ていて、じつはその事で先生は逆に悩みを抱えていたのだった。

    先生は自らの軽自動車で日本海や瀬戸内海の水の綺麗なところまで汲みに行って、病院の中庭に濃縮施設を作って濃縮していたのだが、その海水の調達や製造自体に膨大な時間がかかるのと、時間がかかる割には濃縮されるミネラルエキスは少量しか取れなかったのだ。

    先生はその濃縮エキスをマジマエキスと名付けられていたが、そのミネラルエキスは研究ということで無料・無償で治療に使っていたのだった。

    今の病院経営にとっては薬の処方は大きな収入源となっているのだが、患者さん達は薬はいらないあのミネラルエキスで治療して欲しいと言い出しているのだ。

    開発者では有りながら、この事で病院経営は圧迫されているので、なんとか販売する手立ては無いものかと相談を受けたのだった。

    真島先生は、この海のミネラルエキスが広まることになれば下手をすると薬がいらなくなる。

    つまり病院経営は行き詰まる事になり、その事が分かると自分の命も医師会や製薬業界から狙われかねないと、本気で心配されていたのでした。

    それほど、そのミネラルエキスの効能のパワーを肌で感じ、効果を目の当たりにしていたのです。

    笑い話のような話ではありますが、先生にとっては、このミネラルエキスをなんとか販売出来ないかという悩みと、大々的に発表した場合、身の危険に晒されるのではないかとの思いがあったことは事実です。

    僕らは僕らで谷さんが亡くなった後の「塩」の品質問題の証明という課題の大きな答えが、この真島先生の研究と実践で答えを出して行けるのではないかと今後の「塩」運動に与える大きな可能性を感じて戻って来たのです。

  • 「塩」いのちのふるさと[12] 2019.03.04 クリック

    ー自然塩復活運動を振り返るー 「塩」いのちのふるさと[12]

    谷さんが亡くなった後、私は谷さんの追求して行こうとしていた事は塩の会社が引き継いでやって行くのかと思っていた。

    一時期、日本の先進的な各分野の専門家や学者の名だたる先生達が顔を揃えていたので、人材には事欠かないような支援者達がいたのだった。

    運動は、鉄壁を思わせた国家の「専売法」を撤廃させることとなり、塩運動は華々しく運動側が大勝利を勝ち取った事となり、今まで会員配布のみ許可されていたものが、公に販売できる事となった。

    しかし、今までの運動性を保ちながら、日本全体の海を守り、そこで海の守り人として自然海塩を作っていくような塩運動を考えていた私は共同組合形式を広げて行く事が良いと考えていた。

    共同組合形式をとると、販売はある地域に限定されるので、日本全体を考えればたくさんの塩の製造所とそれを支える沢山の地域消費者が必要になり、そのネットワークがくまなく張り巡らせられる事で日本の海は国民の監視の目で守られるのではないかと。

    また、そうした広がりによって、いずれ放射能を撒き散らしている原発もストップして行けるのではないかと私は考えていたのだった。

    しかし、僕にとっては残念ながら、突然株式会社設立が、充分な話し合いもなく、ある日に決まってしまった。

    理由は、事務手続き上そうせざる得なかったという事であった。

    株式会社は運営形式上、専任された理事が理事会を開いて運営されるし、意思決定は理事会の多数決で決めて行く。

    つまり、この株式会社設立で、多くの塩運動を支えた運動性を持つ人々は門外漢として排斥され、一部の運営者達で利益を分配する、いわゆる企業に変質し、その事が私物化を進める事になったのだろう。

    私は、この塩運動を知り塩運動に関わることによって、無償で全身全霊でいのちをかけて闘っている沢山の素晴らしい人々と会うことが出来た。

    今でもその人たちの熱い眼差しや、いのちのために立ち上がった人達一人一人の生き生きとした誇りに満ちた笑顔は忘れられない。

    しかし会社設立以降、運動を支えた人々が顔を合わせる機会は無くなり、塩運動は次第に消滅して行った。

    塩作りは会社業務となったので私が関わる事も無くなって行った。

    谷さんの訃報を聞いた後、かなりの時間が経ってからだが阪本さんと会う機会があり、その時に谷さんの塩の品質の証明の研究はどうなっているのかを聞いたところ、その後は誰もその研究を行うことはなく、そのままの状態だと聞いた。

    山口の真島先生の話をすると、阪本さんも前から会ってみたいと考えていたということで一緒に山口に向かい真島先生と会うことになった。

  • 「塩」いのちのふるさと[11] 2019.02.01 クリック

    ー自然塩復活運動を振り返るー 「塩」いのちのふるさと[11]

    日本に塩業近代化法なるものが出来て、それまで長きにわたり営々と営まれていた塩田が廃止され、イオン交換樹脂膜法という化学的に海水を電気分解して作る製塩法に切り替えられたが、そうして出来た塩とは純度99.8〜9%Nacl(塩化ナトリウム)というまさに化学物質であった。

    それに対して、広範な市民やさまざまな分野の専門家たちからも、この政府の愚挙とも言える政策に対して反対の声が上がって広がって行ったのだ。

    塩の品質が悪くなって、一番困ったのは一般家庭のお母さん達や料理を作る人や、食品製造に携わってる人たちであった。

    作った料理が美味しくなくなった!

    漬けもの屋さんは、塩が変わって漬けものが漬からなくなったと言い出した。
    当然である、発酵の素となるミネラルがなくなった塩では酵素が活動しないからなのだ。

    料理屋さんでは、今までの味が出せなくなった。
    これも当然のことである。
    微量元素のなくなった塩では様々な酵素が活動出来ないので、微妙な味わいが出せないのだ。

    専門分野の研究者や学者達も政府のあまりの暴挙に、当然反論し、立ち上がった人たちがいた。

    当然のごとく、消費者運動をするお母さん達の間には劣悪になった塩を変えなければという情報が広がっていったのだ。

    塩田による塩業を廃止させた本当の理由は、産業を近代化するために工場用地を確保するためだったと私は思っている。

    特に瀬戸内の塩田地帯は廃止されたと同時に、自然に溶け込んでいたのどかな塩田風景は見事(?)な化学工場地帯へと変貌を遂げた訳だが、私には塩田廃止の裏には政府やまた時の政権と癒着した産業界らの陰謀無くしては考えられない。

    また、塩の品質が悪くなって一番儲かった産業は何かというと、廃止された塩田地帯に建てられた石油コンビナートや、化学調味料を作る会社ではなかったかと思ってしまう。

    塩が悪くなった頃、なぜか化学調味料をご飯にふりかけて食べると頭が良くなるという噂が流れて多くの人が味の素をご飯にかけて食べていた。

    寿司屋の中には握った寿司の上から化学調味料を振りかける寿司屋もあったほどだ。

    今考えれば、愚の骨頂と笑い飛ばす話だが、塩の品質が悪化したその代用のようにあらゆる食品に化学調味料が添加されて行き、国民全体が化学調味料の中毒患者に仕立て上げられて行ったのだと思う。

    そして、その化学調味料中毒患者化計画は、入っていないものは無いというくらいほとんどの食品に浸透して行った。
    入っていないものは自然食品の店で買える食品くらいのものである。

    実は、塩を変えることは、日本人の食文化の根本から根こそぎ変える、凄まじい民族絶滅へのからくりが仕組まれていたのではないかと思ってしまうほどの重大な影響を与える出来事であったのだ。

  • 「塩」いのちのふるさと[10] 2018.12.31 クリック

    ー自然塩復活運動を振り返るー 「塩」いのちのふるさと[10]

    日本に塩業近代化法なるものが出来て、それまで長きにわたり営々と営まれていた塩田が廃止され、イオン交換樹脂膜法という化学的に海水を電気分解して作る製塩法に切り替えられたが、そうして出来た塩とは純度99.8〜9%Nacl(塩化ナトリウム)というまさに化学物質であった。

    それに対して、広範な市民やさまざまな分野の専門家たちからも、この政府の愚挙とも言える政策に対して反対の声が上がって広がって行ったのだ。

    塩の品質が悪くなって、一番困ったのは一般家庭のお母さん達や料理を作る人や、食品製造に携わってる人たちであった。

    作った料理が美味しくなくなった!

    漬けもの屋さんは、塩が変わって漬けものが漬からなくなったと言い出した。
    当然である、発酵の素となるミネラルがなくなった塩では酵素が活動しないからなのだ。

    料理屋さんでは、今までの味が出せなくなった。
    これも当然のことである。
    微量元素のなくなった塩では様々な酵素が活動出来ないので、微妙な味わいが出せないのだ。

    専門分野の研究者や学者達も政府のあまりの暴挙に、当然反論し、立ち上がった人たちがいた。

    当然のごとく、消費者運動をするお母さん達の間には劣悪になった塩を変えなければという情報が広がっていったのだ。

    塩田による塩業を廃止させた本当の理由は、産業を近代化するために工場用地を確保するためだったと私は思っている。

    特に瀬戸内の塩田地帯は廃止されたと同時に、自然に溶け込んでいたのどかな塩田風景は見事(?)な化学工場地帯へと変貌を遂げた訳だが、私には塩田廃止の裏には政府やまた時の政権と癒着した産業界らの陰謀無くしては考えられない。

    また、塩の品質が悪くなって一番儲かった産業は何かというと、廃止された塩田地帯に建てられた石油コンビナートや、化学調味料を作る会社ではなかったかと思ってしまう。

    塩が悪くなった頃、なぜか化学調味料をご飯にふりかけて食べると頭が良くなるという噂が流れて多くの人が味の素をご飯にかけて食べていた。

    寿司屋の中には握った寿司の上から化学調味料を振りかける寿司屋もあったほどだ。

    今考えれば、愚の骨頂と笑い飛ばす話だが、塩の品質が悪化したその代用のようにあらゆる食品に化学調味料が添加されて行き、国民全体が化学調味料の中毒患者に仕立て上げられて行ったのだと思う。

    そして、その化学調味料中毒患者化計画は、入っていないものは無いというくらいほとんどの食品に浸透して行った。
    入っていないものは自然食品の店で買える食品くらいのものである。

    実は、塩を変えることは、日本人の食文化の根本から根こそぎ変える、凄まじい民族絶滅へのからくりが仕組まれていたのではないかと思ってしまうほどの重大な影響を与える出来事であったのだ。

  • 「塩」いのちのふるさと[9] 2018.11.30 クリック

    ー自然塩復活運動を振り返るー 「塩」いのちのふるさと[9]

    「ニガリの研究者・真島真平先生との出会い」

    ある時、伊豆大島の馬伏の海塩作りの現場作業のワークキャンプに行っていた時に、谷さんから面白い話を聞いた。

    山口県の防府に真島先生という医師がいて海水を濃縮した液を作って患者さんに投与したところ、あらゆる病状が改善されているという話で、先方から谷さんに連絡があったという話だった。

    その話を聞いた時に、医療の現場での実証があるという事は、塩の品質の検証にとって素晴らしい証明になるだろうと閃いた!

    もちろん谷さんも同様に考えていた。
    そして谷さんと真島先生は文通して何通もの書簡を取り交わしている。

    自然塩復活運動には、大きく第一期の原塩を輸入しニガリを輸入して、真水に溶かし、それを炊き直して塩を作るという「輸入再生塩」を作った運動、そして第二期と私が名付けている海水を濃縮して直に塩を作った「自然海塩」を作った運動があった事は既に述べた。

    第一期に作った塩は原料となる原塩とは、かつて海だったところが地殻変動の影響で隆起して地上に塩分が残って自然結晶したものだが、長い年月の間風雨などの影響により塩の層のような形で残されたものだ。この2種の塩の違いは何かというと、圧倒的な違いはミネラルの含有量の違いである。

    しかしこの原塩を成分分析をするとほとんどが塩化ナトリウムで、日本の専売公社が作る電気分解の99.9%塩化ナトリウムの化学塩と変わらない。

    つまり、長い年月の間に風や雨の影響で、微量ミネラル類は地中に溶け出してしまい他の微量ミネラルがなくなって塩化ナトリウムだけの結晶体になってしまったものが原塩という訳だ。

    そこで、失われたニガリ分(微量ミネラル分)を補う為に中国からニガリを輸入して添加する事になった訳だが、ここで皆さんには是非知ってもらいたい大事な事がある。

    そのニガリは固形ニガリだったのだ。

    一般的にニガリ、ニガリと言われているが、実はニガリには固形のニガリと、液体のニガリが有ってどちらもニガリと呼ばれているが内容は全く違う。

    固形のニガリとは、実体はマグネシウムの単体での結晶体の事であって、液体のニガリとはマグネシウムが一番多く含まれてはいるが、マグネシウム以外の90種類を越える様々な微量ミネラルが含まれているものなのだ。

    ここに第一期に作られた「輸入再生塩」と第二期に作られた「自然海塩」との間には実は圧倒的に大きな差があるのだ。

    つまり、自然海塩の方が豊富に微量ミネラルが含まれているのだ。

    その微量ミネラルの働きを証明することができれば人間にとってどのような塩が必要なのかをさらに突き詰めて行く事が出来る。

    その塩の品質問題を解き明かす上でその微量ミネラル分を濃縮して患者さんに投与して様々な病状を改善させている真島真平先生の医療の現場での実証は素晴らしい可能性を秘めたものだと私は思ったのだ。

  • 「塩」いのちのふるさと[8] 2018.11.01 クリック

    ー自然塩復活運動を振り返るー 「塩」いのちのふるさと[8]

    谷さんがカエルの心臓の人工還流の実験で塩の品質問題にひとつの明快な結論を出そうと考えたのには、専売公社の電気分解による純度99.9%の化学塩があり、また自然塩復活運動第1期に出来た原塩と固形ニガリを再結晶さてた輸入再生塩があり、また第2期にやっと海水を直に濃縮して作った自然海塩という、大きく3種に分類できる塩の他にも岩塩や湖塩など様々な塩があり、これらの中で自然海塩が最もヒトにとって必要な塩であることを理論だけではなく、生物実験によって証明する必要があると考えたからだった。

    現在の科学では、これを証明しない限り科学者や学会を説得する力はない。

    谷さんの目標のひとつはWHO・世界保健機構の塩に関する認識を変え、世界の塩に対する認識を変え、塩の認識を確立するということだった。

    生物実験となれば、ヒトに近い動物を使った実験ほど説得力はあるということになるが、動物実験をどこかの大学の医学部などに依頼すると、とてつもない費用がかかる。

    予算ゼロ、専売法で規制され作った塩さえ海に捨てなければならないという状況で、ほとんど手弁当と有志の寄付や、会員の会費や無償のボランティアで続けて来た当日の自然海塩運動の中でそれはそれはまったく不可能な話であった。

    まったくのゼロからスタートして、初めて海水から塩を作り、やがて会員制にして会員だけの会員配布がはじまり、やがて専売法が撤廃されることになり、塩の販売が出来るようになった。

    私は、谷さんと阪本さんの2家族が大島に移り住み始めた頃に知り合い、以来10年に渡って無償のボランティアで、ワークキャンプを組織して多くの若者たちとこの自然海塩運動を応援し続けた。

    そして、初めて出来た塩、風力と太陽熱だけで出来た「天日海塩」を持って11ヶ月に渡る日本縦断「生存の行進」を行って北海道から沖縄まで4000キロを歩いて各地で様々な人びとにこの塩運動を語り、塩を手渡して行った。

    そのように、学者、主婦、サラリーマン、学生、料理の専門家から、ヒッピーまで本当に日本の塩が悪化した事を憂い、改革を求めて実に広汎な人々がこの運動に立ち上がったからこそ専売法を撤廃に追い込んだのではないかと思っている。

    ただ返す返すも残念だったのは、谷さんが途上で亡くなった事である。

    谷さんは、専売法が撤廃され、塩運動の本体となって会員への配布を行っていた事務局が会社となって自然海塩の流通が始まると、塩の品質の生物実験を進める為に秋田に移住して、移住先で発病して亡くなった。
    自らが作った塩運動で作られた事業体からもほとんど支援は無かったようだ。

    現在、巷には多くの塩が売られていて、各地では地場産業として自然な塩作りがブームのようになっている。

    しかし、まさに孤立無援で塩運動を行ってきた谷さんや阪本さんたちの存在は塩の歴史の中では特筆すべき存在でありながら、今日その名前を知る人すらいない。

    そして、まだ塩を通じて世界を変えようとした、その遠大なビジョンは実現されておらず、まだまだ道は半ばなのだ。

  • 「塩」いのちのふるさと[7] 2018.10.07 クリック

    ー自然塩復活運動を振り返るー 「塩」いのちのふるさと[7]

    さて、自然塩運動と言っても自然塩運動には、第一段階の自然塩運動と第二段階の自然塩運動があったと総括出来る。

    第一段階の自然塩運動とは、未だ専売法が撤廃され無い段階で、海水からの塩作りが禁止されている中で、より自然に近い塩を作ろうとした運動で、これらは原塩と呼ばれる塩を輸入し、そのままではほぼ塩化ナトリウム100%に近いので、中国などから塩化マグネシウム(固形ニガリ)を輸入し、両者を水に溶かして炊き直して作る、いわゆる輸入再生塩の製造と普及を図る運動。

    第二段階の自然塩運動とは、海水から直に塩を作るいわゆる「自然海塩」作りである。

    自然海塩運動の思想的背景となった1人の人物がいます。
    その人の名前は19世紀の生物学者のエルンスト・ヘッケル。

    彼は発生学のエキスパートとも言える存在で生命反復説という学説を唱えた。
    おおざっぱに言えば進化論で、生物は単細胞生物から始まり、魚類、両生類、爬虫類、哺乳類など様々な生物進化を遂げてヒトになっていると唱えた。

    発生学の三木成男先生は、人間の胎児は妊娠中の十月十日の間に、子宮の羊水の中で卵子という原始単細胞生物からヒト迄の数十億年に渡る生物進化を全て体験しながら成長して誕生すると言われた。

    いわば羊水とは、生命を育み育てて来た生命の母である。
    太古から綿々と続いている母なる海であると言えるのです。

    その貴重な「母なる海」を作る根本となるものが「塩」である。
    そう考えた時、いかに塩が大事なものであるかが分かるでしょう。

    塩の成分の豊かさ、品質の良し悪しで、人間の身体や脳の発育だって影響を受けている可能性があります。そう考えれば、まだ解決されていない塩の品質問題は途轍もなく重大な要素であると言わざる得ないのです。

    谷さんや阪本さんがやり始めた自然海塩運動には多くの優れた学者の方々が注目し、応援していたと言って来ましたが、この日本に起こった自然海塩運動には、様々な方面からの期待が集まっていたのです。
    決して唯一つの塩の会社を作るために皆さんが心血を注いで応援した訳ではないんです。

    そこに、人間の根本的問題の解決、そして科学の根本的な進化の可能性があるゆえに、皆さんが応援したのです。

    話は変わりますが私が谷さんから聞いた話の中に、犬の血液と塩水を入れ替えた研究が19世紀に行われて、普通の犬の寿命の倍ほど生きた、という事を聞いた事があります。

    おそらくは今の点滴などのリンゲル液などの研究にも通じるものだと思いますが、谷さんが次にやろうとしていた塩の品質の証明実験として考えていた、カエルの心臓の人工還流とは生物実験によって塩の品質を証明されようとしていたのです。

    つまり、カエルの血液と様々な塩から作った点滴液とを入れ替えて塩の品質問題に決着をつけるつもりだったのです。

  • 「塩」いのちのふるさと[6] 2018.08.31 クリック

    ー自然塩復活運動を振り返るー 「塩」いのちのふるさと[6]

    前回ふれた発生学の三木成夫先生の他にも自然海塩運動の支援を手弁当で買って出てくれた学者の先生達は、分析化学の武者宗一郎先生、食品衛生学者の天野慶之先生、牛尾病院院長の牛尾盛保先生他多くがいて、自然海塩運動はあたかも一大思想改革運動に発展する様相を呈していた。

    しかし、大変残念ながら、研究会から会社設立に至る過程で会社設立に関わった一部の人間たちの間で運動的な支援者の排除が行われ、会社は私物化され、運動は消滅させられたのである。

    この事によって自然海塩運動の社会変革的な要素は急速に失われて行った。
    まさに、千載一遇の「いのちの本質」に向かう生命運動のチャンスは失われたのである。

    自然海塩運動の高まりの中で、政府はそれまでの塩の専売法を廃止せざるを得ない事態になり、以降各地で素晴らしい塩が出来て、多くの国民が美味しい、そしてミネラルバランスのとれた本物の塩を食べられるようになったのは塩運動の一大成果であった。
    そういう意味では自然塩運動は稀に見る民衆側が行政側に変革を強いた輝かしい運動であった。

    しかし、今回私がこの記事を書いて皆さんにお伝えしたいのは、道半ばで頓挫している実に遠大な自然海塩運動のビジョンと可能性についてなのだ。

    以前谷さんの紹介をしたところで谷さんはマクロビオティック運動の創始者桜澤如一先生の原子転換研究チームの最後のメンバーであると紹介した。

    谷さんは、流下式塩田の廃止に反対する各地の運動からの依頼を受けて調査を始めたが、流下式塩田で作られていた塩と、その後のイオン交換樹脂膜法で作られ始めた塩とでは塩の品質があまり変わっていない事に気づいた。と同時に、歴史を遡るほどミネラルを多く含んだ塩が作られていた事に気づいた。

    問題は精製という発想の中で、塩の本質が失われて行ったことを発見して、本来の塩とは、生命を産み出した「海」でなければならないとの確信に至ったのである。

    我々の血液や体液は塩分を持ち、海と同じようなミネラルバランスで成り立ってる。
    生命的に言えば我々の遠い祖先は海の中で発生し、長く海中で生活していたが、やがて陸上でも生活できる環境が整うと一部が陸上に上がって生活するようになった。

    しかし、体内にはミクロの海を作って生きている、その海の要素を補充して取り入れるものが「塩」である。

    本来人間が摂るべき塩、生命の根源となる塩を作り、多くの人々に手渡す事は大事な事であったが、さらに遠大な計画のほんの入り口にしか過ぎなかったのだ。

    谷さんは、ただ良い塩を作るだけでは未だ不十分で、それがどのように良いのかを塩の品質を実験によって証明して、WHOに働きかけて世界中の人々に塩の品質問題を明らかにしようと考えたのだった。

    そして谷さんが次に行おうとしていた事はカエルの心臓の人工還流という実験で、その研究に入ろうとする途上で、44才の若さで亡くなられた。

    彼はさらに塩問題に決着をつけた後に取り組もうとしていたものは原子転換の証明であった。

  • 「塩」いのちのふるさと[5] 2018.08.01 クリック

    ー自然塩復活運動を振り返るー 「塩」いのちのふるさと[5]

    さて前号で、谷さん達は塩の品質検査をするうちに、廃止された塩田で作られていた塩と、その後始まったイオン交換樹脂膜法で作られた塩がさほど大きな成分の違いがなく、さらに以前の時代に遡れば遡る程豊富なミネラルを含んだミネラル含有量の多い塩を作っていた事を発見したというところまで書いた。

    塩田廃止の政府側の裏事情は、当時全盛期だった石油化学などを始めとする化学工業の用地確保が理由だろうが、国民の健康問題より目先の金目当てで行ったのは確かだろう。
    しかし塩田廃止当時の消費者運動の主流は塩田の復活を求めていたものの、恐らく運動していた方々も長い目で見た塩の品質の変化までは気づいていなかったのだろう。

    品質調査を行ううちに新たな視点と結論が出た事になる。

    元来が学者肌の谷さんは、地球の生命発生と塩との問題まで考えを進めることになった。

    かつて火の玉のようにマグマの塊であった地球が、彗星などの接近などの歴史を経て長い長い年月をかけて水の塊である海が出来、雨などの水の循環によって地球上のあらゆる鉱物(ミネラル)がその中に溶け出して行った。

    そしてさらに長い長い年月を経て、様々なミネラルを含んだ原始の海の中に、我々地球生命の生みの親ともいえる地球上初めての原始生命が発生したと考えられている。

    それは、未だ動物にも植物にも進化していない単細胞生物であった。 現代の定説では、太陽光線の行き届く水深10メートル位の海底で発生したと考えられている。

    その原始生命が発生した時、現在の海より多少塩分は薄いが、ほとんど今の海と変わらないミネラルバランスの海が出来ており、その海無しには生命の発生は考えられない。 つまり、海が我々地球生命のいのちのふるさとであると言うことになる。

    当時、谷さん達の塩に対する視点は遠大で多くの人々の目を覚ます様な刺激があったので、多くの日本の先進的な学者の先生方が、谷さん達のこの自然海塩運動を注目した。

    その塩運動を応援した学者の中に発生学の三木成夫先生がいた。

    三木先生の研究は人間は母胎の中で受精してから生まれる迄に生命発生から人類として生まれる迄の何十億年という生命進化を全て体験して生まれてくるという発生学の研究であった。

    まさに卵子という単細胞生物が受精した瞬間から凄まじ程の細胞分裂が始まり、妊娠中の十月十日の間にある時は魚類、ある時両棲類、爬虫類、哺乳類など何十億年に渡る生命進化を全て経験して最後に人間の胎児として誕生するというものであった。

    この三木先生の研究も他に追随を許さない壮大な研究であった。

    そして、これは最も重要なことになるが、その母胎が摂取する「塩」とは、生命が発生した条件を作り出せるような自然海塩であることが大変重要な要素であるという事も三木先生は力説されていたのだ。

  • 「塩」いのちのふるさと[4] 2018.07.02 クリック

    ー自然塩復活運動を振り返るー 「塩」いのちのふるさと[4]

    私が谷さんや阪本さんと出会った頃は彼らの活動体は「自然塩調査会」という名称だった。
    谷さんは元々立命館大学で基礎物理を学び、食養法を知った事からマクロビオティックの提唱者の桜沢如一先生と出会い、桜沢の原子転換の研究チームの最後のメンバーとして参画した。

    桜沢先生は現代の物質文明の自滅と崩壊の危機を危惧しており、この物質文明の根幹を成している原子レベルでの思想革命が必要で、その突破口となる研究が原子転換の研究だと考えていた。
    またフランスの研究者ルイ・ケルブラン博士とも様々な研究を通じて親交を深めて行った。

    又、桜沢氏は食養普及の立場からも「塩」を最も重要視して、日本の食塩の品質悪化を何とか食い止めたいと考えていた。

    その桜沢氏に共感して原子転換の研究を進めたい谷さんだったが、とりあえず日本の塩の品質悪化を防ぐために塩業近代化法によってそれまでの流下式塩田が廃止され、代わって登場したイオン交換樹脂膜法によって作られ始めた塩の品質調査を行い、又日本各地で塩の伝統製法を残している製塩場を実地で歩いて調査を行っていた。

    しかしその当時既に全ての塩田は新法に寄って公的には全て廃止され、古式製法が公に残されていたのは伊勢神宮の御塩田神社の塩田と能登にある観光用の揚げ浜製塩の塩田のみとなっていた。

    そこで谷さん達は、イオン交換法によって作られた塩とそれ以前に行われていた流下式塩田で作られた塩の成分の比較実験を行い、また能登の揚げ浜式製塩法によって作られた塩との比較実験を行いその成分の比較を行ったところ、流下式塩田とイオン交換の塩とでは大きな成分の違いがない事が分かったのだ。

    また、古式の自然製法による塩には、当時の流下式塩田やイオン交換樹脂膜法によって作られた塩とは桁違いで豊富なミネラルが含まれていたのだ。そしてそれは塩業を遡るほどミネラルが豊富な塩を作っていた事が分かったのである。

    つまり、塩業が続くうちに塩作りの技術がどんどん発展した結果、精製度合いが高くなって行ったという事実が判明し、ただ単に塩田を復活することが良いのではなく、この精製の過程で失われて行った様々なミネラルを多く含んだ、命の発生を可能にした母なる海のミネラルバランスを持った塩を復活させなければならないとの結論に至ったのである。

    つまり自然海塩を作る「塩」運動とはただ塩づくりをひと時代前に戻すのではない、根本的な生命観の思想革命運動であると気づいたのだ。

  • 「塩」いのちのふるさと[3] 2018.05.31 クリック

    ー自然塩復活運動を振り返るー 「塩」いのちのふるさと[3]

    僕が生まれたのは1948年、その当時には色々なお店の軒先には「塩」と書かれた濃紺色の金属製の看板が掛かっていた。

    ひょっとしたら、今でも田舎の昔からの商店には今でもお店のどこかに掛かってありそうな。

    多分、僕らと同年代の人達には、お馴染みの商店の懐かしい風景でもあるのかと思うが、実はこの塩がとんでもない塩紛いの「塩」だったのだ。

    また、僕らが通っていた学校では、理科の先生からは「塩」= Nacl と教わったのでした。
    塩は = 塩化ナトリウムと書かないと試験も×でした。しかし、知れば知るほどこれは間違っています!しかも、国家ぐるみでの事実歪曲、そして洗脳教育を行っていたのです。

    海水を分析すれば100種類近い元素が検出されます。
    つまり地球のあらゆる元素が海に溶け出した、まさに地球でしか出来ない海という存在の中で、初めての単細胞生物という地球生命が誕生した、その生命を発生させた母親が海という存在だったのです。

    その海の結晶が塩であり、決して塩化ナトリウムと言うような、単一元素の結晶体ではありません。

    おそらく今でも多くの人が、塩 = Nacl(塩化ナトリウム)と思い込んでいるのではないでしょうか?

    この自然塩運動が始まった頃に、国の専売公社で発売していた塩と、当時専売法の枠内で輸入された原塩と輸入されたニガリを混ぜて炊き直した、当時の自然塩を希釈して海水に近い濃度の塩水を作ってその中にアサリ貝を入れた実験では、自然塩を希釈した塩水の中のアサリは活発に活動するのに比べて専売公社の塩で作った塩水の中のアサリはほとんど殻を閉じて活動しようとはしませんでした。
    いかに自然環境と違うかアサリ貝は身をもって教えてくれたのです。

    同じく、塩を同じ濃度に薄めた水槽に金魚を入れた実験では、専売公社の塩水に入れた金魚は早く死んでしまいました。

    このような生物実験でも明らかに違いは歴然と証明されたのですが、今でもこの専売公社の塩は多くの食品や加工品に使われています。

    生命は海から発生し、しばらくは海の中でしか生きられませんでした。

    しかしやがて陸上にも生活領域を広げ陸上でも暮らすように進化して行くのですが、陸に上がっても、身体内には血液、体液というように塩分濃度を保って、体内に海を内蔵する形態に変化して行ったのです!

    さて、そこで皆さんに考えてもらいたいのですが、我々にとって、生命にとって、本当に必要な塩とは、どんな塩なのでしょうか?

    塩化ナトリウムなのか? はたまた様々な微量元素が豊富に含まれている自然塩なのか?

    塩には色々な塩がありますが、やはり最高の塩とは生命を生み出したその海を自然結晶させた塩、わたし達が「自然海塩」と呼ぶ天然の海塩、しかも天日乾燥で出来たものが最高の塩であると自然海塩運動の祖である谷克彦さんが力説されていましたが、私もそう思います!

  • 「塩」いのちのふるさと[2] 2018.05.01 クリック

    ー自然塩復活運動を振り返るー 「塩」いのちのふるさと[2]

    〜 前回からの続き 〜

    そこは、当時のマクロビオティック運動の若者たちが集まっており、その創立メンバーの一人が自然海塩運動の祖とも言える谷克彦さんと共に伊豆大島に渡って自然塩復活の活動を始めた阪本章裕さんだった。

    私がキャラバンから戻った頃は谷さんや阪本さん達は家族と共に既に大島に移り住んで、風と太陽熱による史上初となる天日塩製造の為の工場を自ら土木作業をしながら作り始めたところだった。

    僕はI amに居を移して会合を重ねながら新たなセンター作りの運動をやり続ける一方、大島に居を移して本格的に塩作りを始めようとしていた阪本さんや谷さんが上京する度に立ち寄って泊まることになり、次第に塩運動の話を聞く機会が多くなった。

    当時はまだほとんどの国民は自然塩の存在を知らない状況で、専売公社が販売していた本当にまずい、塩とは言えない塩を食べさせられていた時代であり、地球の45億年の歴史から海が出来、又その海の中で初めて生命が誕生した事、そして遥かな年月を経て陸に上がった生物達も、そして我々人間も身体の中に海を宿している事。
    そして我々が摂るべき塩とは、Nacl(塩化ナトリウム)100%近い塩、ではなく生命を生み出したあらゆるミネラルを含んだ生命のふるさとである「海」でなければならない事。

    こうした話を聞く内に、塩運動の持つテーマの重大さと谷さん達の並々ならぬ情熱を身を持って理解することとなった。

    当時は専売法で厳しい法規制で独占的に作られていた塩は、全く国民の健康には寄与しない塩まがいの化学塩、その厳しい法規制の中で素晴らしい生命観を持って行おうとするまさにいのちの革命とも言える天然の塩作り、これは応援しない訳には行かない、そう決心した僕はその後ワークキャンプを10年以上にわたって行い、初めて出来た天然海塩を持って全国を歩く事になる。

    そうした塩運動が起こってからそろそろ40年近くが経とうとしている。

    あの時、日本の海を守り、世界の塩を変え、いのちの革命を起こそうとした多くの運動家達が1人欠け2人欠けと少なくなり、当時の塩運動を語れる人も少なくなって来ている現在、なんらかの形で今一度塩運動を振り返る記録なり、イベントを持ちたいと思っています。

    今回はやさい村通信の紙面を借りて少しだけ紹介しましたが、連載するか、各地で塩作りを続けている、塩運動の先駆者達に集まってもらってこれから未来の塩運動に繋がる集いを持てたら良いなと思っています。

    今後準備しながら又ご報告させて頂きますので乞うご期待です!

  • 「塩」いのちのふるさと[1] 2018.03.31 クリック

    ー自然塩復活運動を振り返るー 「塩」いのちのふるさと[1]

    1970年代に戦後以来専売法で半強制的に国民全体が食べさせられていた、塩化ナトリウム99%の化学塩を人間本来が摂るべき塩 = 海の結晶の自然塩に変えようと立ち上がった人々がいた。

    極々一握りの人々から始まったこの運動は心ある人から人へと語り継がれ、やがて荒野を焼き尽くす燎原の炎のように燃え広がり、やがて専売法撤廃という前代未聞の法改正を成し遂げた。

    私は、その運動を知るや、これこそがいのちの原点に立ち返る運動の要だと直感し、初めて海水を天日乾燥させて出来た自然海塩を持ってやがて2度目の日本縦断「生存への行進」を行うことになる。

    私が自然塩復活運動を知ったのは1975年、75キャラバン(又はミルキーウエイキャラバン)と呼ばれた日本縦断のキャラバン(1度目)を終えて最終地の北海道から東京に戻り、新たなライフスタイルのためのセンターを作ろうと活動を始めた頃だった。

    その活動はマルチメディアセンターを作ろうという呼びかけで始めたのだが、そのミーティング会場を提供してくれた、I am(アイアム)という共同生活体を会場に会合が持たれ、やがて僕はそこに居を移すことになった。